Finatextと、あいおいニッセイ同和損害保険が出資するスマートプラス少額短期保険は7月19日、自社サービスにキャンセル保険をシームレスに組み込みたい事業者向けに「サービス組み込み用キャンセル保険」の提供を開始した。
同サービスは、レストランやテーマパーク、出張フォト撮影などの事前予約型サービスのキャンセル料を補償する「キャンセル保険」を組み込める事業者向けソリューション。病気やけがによる通院・入院のほか新型コロナウイルス感染や外出自粛要請などもキャンセル事由に含めることができる。
キャンセル料のうち保険金で補償する割合の調整ができるため、ユーザーにとってより安い保険料での提供も可能。
リスクによる機会損失が発生している事業者にとって、サービスとキャンセル保険を合わせて提供できれば、予約に消極的になる顧客の行動を後押しできる。
消費者・事業者双方にキャンセルに対応する安心感
アメリカの例になりますが、小売業の売上全体のおよそ13%が返品されているという調査結果があります。また、返品・キャンセル対応が柔軟な事業者が売り上げを伸ばしている事例もあります。この状況は、イベントやコンサートなどの事前予約型サービスにも当てはまるといえ、一定のキャンセルが発生する事態は避けられませんが、柔軟なキャンセルポリシーがないと消費者の利用が減少してしまうでしょう。
本プレスリリースでは、消費者目線での行動を後押ししてくれるメリットがあると述べていますが、サービスを提供する事業者にもメリットがあります。キャンセル料を請求しても支払ってもらえず、売上が立たないリスク回避が可能です。(ASCII FinTech記者 久我 吉史)
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