機能面ではノイズが少ない、よりピュアな再生をするために、ビデオ信号やネットワーク信号をオフにできる機能が用意されている。「Audio Exclusive Mode」はHDMI入力のビデオ信号回路をオフにする(音声信号だけを入力する)モード。「AV Direct Mode」はネットワーク機能をオフにするモードだ。高周波信号の干渉による悪影響を可能な限り排除することで高音質化を目指すものとなる。
音場補正機能のMCACC Proは様々な機能を持つが、位相(音の出るタイミング)の補正機能に注目。(1)フェイズコントロール、(2)フェイズコントロールプラス、(3)フルバンドフェイズコントロールの3つの機能を網羅する。1は小型スピーカーが再生できない低域成分をサブウーファーに割り振る際に発生する低域の遅れ、2はコンテンツ制作時にそもそも発生してしまうLFE成分とそれ以外のチャンネルの低域位相の不一致、3はスピーカー自体で発生する高域と低域の位相の不一致を解消するための機能だ。要はAVアンプに数多くつながったスピーカーやサブウーファーの発音タイミングをすべて揃え、音のにごりをなくし、明確な定位感を得るのを目的としている。
これはIMAX ENHANCEDコンテンツの再生にも有効に働くはずだ。IMAXシアターにはサブウーファーが設置されているが、コンテンツはLFE成分を分離しているわけではなく70Hz以下の重低音を上下に切って低域をサブウーファーに渡すだけの仕組みになっているという。その再現で重要になるのはラージスピーカーとサブウーファーの帯域がかぶらないようにすることになる。
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