mediVRは7月8日、「成果報酬型自費リハ施設」を2021年中に開設すると発表した。
慢性期で改善が困難とされる患者に対し、あらかじめ設定した目標の達成に応じた分だけ費用を請求する方式の施設だという。同社が提供するリハビリテーション用医療機器「mediVRカグラ」を活用する。
同機器は、仮想現実空間上に表示される対象に向かって手を伸ばす動作「リーチング動作」を繰り返すことで、姿勢バランスや重心移動のコツを掴むというもの。座位でのトレーニングであることから、立位姿勢の保持や歩行が困難な人でも安全に取り組むことがでる。ほかにも、視覚、聴覚、触覚と多方面からのフィードバックにより脳の報酬系を刺激してリハビリへのモチベーションを高められることで、自発性を引き出せる設計になっているという。
なお、今回の成果報酬型自費リハ施設の開設は、シリーズBにおいて調達した5億円の資金を活用するという。同社の代表取締役である原正彦氏は、「医療やリハビリの分野で、“治った分だけお金をいただく”というシステムを取るというのは常識外の発想だと思います。本施設を開設するのは、カグラなら治せるという自信があるから。今回の資金調達を通じて、まずは国内で販売拡大をススメ、海外展開に備えたい」とコメントしている。
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