グレープシティは7月13日、Windows用画像処理コンポーネント「LEADTOOLS」の最新バージョン「LEADTOOLS 21J」を発売した。LEADTOOLSシリーズは9種の製品ラインアップが用意され、価格は1開発ライセンスあたり12万1000~115万5000円。
LEADTOOLSはイメージスキャナーやFAXなどと連携する企業内システム、医療機器と連携した画像診断システム、バーコードを用いた流通システムなど、画像を扱うさまざまなシステムに採用されている画像処理コンポーネント。豊富な画像処理とシンプルで統一されたクラス構造、Visual Studioで使える手軽さなどが特長。
新バージョン21Jでは画像処理、ドキュメント処理、医用画像処理などの機能を強化し、Windows Server 2019やVisual Studio 2019といった新環境にも対応した。さらに、製品名称と製品構成を更新し、わかりやすい製品名と製品体系に整えた。各ファミリーに含まれるエディションと機能の概要は以下の通り。
・Proファミリー
Imaging Pro:画像処理機能と画像ビューワー、HTML5対応のJavaScript画像ビューワー
Barcode Pro:Imaging Proに加え、バーコードの読み書き
PDF Pro:Imaging Proに加え、PDFの読み書き
Pro Suite:上記すべての機能
・Documentファミリー
Document:Imaging Proに加えドキュメントビューワーとコンバーター、PDFの読み書き、HTML5対応のJavaScriptドキュメントビューワー
Recognition:上記に加え、バーコードの読み書き、OCR認識、マーク認識
Document Suite:上記に加え、フォーム認識
・Medical ファミリー
Medical:画像処理機能と画像ビューワー、ドキュメントビューワーとコンバーター、DICOM、PDFの読み書き、PACS、HL7
Medical Suite:上記に加え、HTML5対応のJavaScript DICOMビューワー
LEADTOOLS製品のライセンスは開発ライセンスと配布ライセンスの2種類がある。開発者ライセンスは、一人の開発者が利用する3台のマシンまでインストールできる。配布ライセンスは、LEADTOOLSを使って開発したアプリケーションを配布する際に必要なライセンスで、開発したアプリケーションの用途に応じて選択可能。旧バージョンのライセンスを持っている場合は、アップグレード価格で購入できる。
保守サービスも用意され、メールによる技術サポート、フリーアップグレードのサービスを利用できる。開発ライセンスには初年度分(最大12ヵ月)の保守サービスが付属し、2年目以降も保守サービスを利用する場合は12ヵ月ごとの契約更新が必要。
LEADTOOLS 21Jの新機能「ドキュメントアナライザー(Document Analyzer)」は、構造化されたレイアウトを必要とせずに、テキストベースのオフィスドキュメント(DOC、DOCX、XLS、XLX)、PDF、およびドキュメントイメージ(JPG、TIFF、PNG、PDF)からのデータをインテリジェントに認識し、操作する。テーブル、テキストフロー、複数行にわたるデータなど、さまざまなデータ形式を処理できる。事前定義されたルールセットと、ユーザー固有のデータ用のカスタムルールセットを追加する機能により、企業や組織でさらに広範囲で使用できるようになる。
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