6月初旬に開催されたCOMPUTEX 2021でNVIDIAは、新GPU「GeForce RTX 3080 Ti」「GeForce RTX 3070 Ti」を発表。6月中旬にはこれらのGPUを搭載したビデオカードが市場に並んだ。
これにより、Ampereアーキテクチャーを採用したデスクトップPC向けのGeForce RTX 30シリーズでは、GeForce RTX 3060~3080までの3つにTi付きモデルが登場し、ミドル~フラッグシップ級までのラインアップが拡充された形だ。
BTO PCメーカー各社からも、RTX 3080 TiやRTX 3070 Tiを搭載したモデルが発売しており、STORMでもRTX 3070 Tiを搭載した「PG-PFT」を販売している。それ以前に発売しているRTX 3070はWQHD(2560×1440ドット)、RTX 3080は4K(3840×2160ドット)ゲーミング向けの次世代GPUとして登場したが、その中間になるRTX 3070 Tiを搭載したゲーミングPCの実力はどれほどのものなのか。今回、PG-PFTをお借りして、パフォーマンスを検証してみた。
PG-PFTの主な構成 | |
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CPU | Intel「Core i7-11700」 (8コア/16スレッド、2.5~4.9GHz) |
PCケース | METALLIC GEAR「NEO AIR」 |
ビデオカード | GeForce RTX 3070 Ti |
マザーボード | MSI「MAG B560M BAZOOKA」 (B560、Micro-ATX) |
メモリー | DDR4-3200 16GB(8GB×2) |
ストレージ | NVMe SSD 1TB(PCI-Express 3.0接続) |
電源ユニット | 1000W 80PLUS GOLD電源 |
OS | Microsoft「Windows 10 Home(64ビット)」 |
サイズ | 200(W)×450(D)×460(H)mm |
価格 | 24万5800円 |
メッシュフロントパネルから透ける
RGBファンがイカス
まずは外観から見ていく。PCケースには、METALLIC GEARのミドルタワーケース「NEO AIR」を採用している。フロントパネルをメッシュにした通気性重視のデザインで、120mm角のRGBファン2基が透けて見える様子が洒落た印象を受ける。なお、ケースの色は黒だけでなく、白も選択可能だ。
サイドパネルはガラス製。内部はシンプルなつくりで裏配線が可能になっており、電源ユニットやドライブベイなどは裏側に設置できる。パーツの交換や増設をする際にも苦労する部分は少ないだろう。
広々としたスペースがあり、長さ400mmまでのビデオカードを搭載できる。昨今、高機能な最新GPUを搭載したビデオカードは大型化が進んでいるので、奥行きが広く取られているのはありがたい。
ただ、今回搭載しているRTX 3070 Tiのようなアッパーミドルクラス以上のモデルになってくると、カードの長さと重さでPCI Expressスロットに負荷がかかってきそうなので、ステーのような支えを用意したほうが安心かもしれない。
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