長い間、電力の燃料源を石炭に依存してきたオーストラリアでは、風力や太陽光などの再生可能エネルギー源へ注目が集まっている。
天候に左右されず、かつ二酸化炭素の排出量を削減できる天然ガス発電プロジェクトは、タラワラB発電所をはじめオーストラリアでも進められている。
タラワラに設置されるガスタービンは、天然ガスと水素の混合物で稼働する初めての9Fユニットで、水素を空気と混合させて燃焼することで、ガスタービンからのCO2排出量をゼロにまで削減できるとのこと。
再生可能エネルギー源から賄う電力を現在の27%から2030年までに41%に高める計画を立てたオーストラリアは、オーストラリア全土で新たに20件の水素製造プロジェクトを進めている。
くわえて、1600基の風力タービンと78平方キロメートルのソーラーパネルを設置する計画を表明しているプロジェクト「アジア再生可能エネルギーハブ」も設立している。再生可能エネルギー4社で構成される企業連合から220億豪ドルの拠出を受けた本プロジェクトでは、発電した26GWのうちの14GWは、淡水化された海水から電気分解によって「グリーン」水素を製造するために用いられる。すなわち、再生可能エネルギー源によって得られた電力で水を分解し、酸素と水素を生成することになるとのこと。
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