シャオミの新SIMフリー機「Mi 11 Lite 5G」は5G&FeliCa対応で、さらに軽くて 圧倒的コスパ
国内初搭載の「Snapdragon 780G」の実力は
続いて性能面を確認すると、チップセットにはクアルコムのミドルハイクラス向けでは最新となる「Snapdragon 780G」を搭載しており、RAMは6GB、ストレージは128GBとなっている。
気になるその性能だが、ベンチマークでは「Snapdragon 765G」を搭載した機種と比べ明らかに性能が高い。ただ実際にゲームをプレイしてみた限りでは、そこまで大きな差が出るほどではないように感じたというのも正直なところだ。
実際「PUBG Mobile」「原神」などいくつかのゲームで画質の設定などを比べてみたところ、Snapdragon 765G搭載機種と同等の設定やパフォーマンスにとどまっていた。最高画質でのゲームプレイにこだわるなら、やはりハイエンド向けのSnapdragon 8xx系を搭載した機種を選んだ方がよいだろう。
ただディスプレーのリフレッシュレートは90Hz駆動、タッチサンプリングレートも240Hzに対応するなど、ゲームをプレイしやすくする環境はかなり整っている。最高画質にこだわらなければ、十分満足できるゲームプレイは可能だということは付け加えておきたい。
また通信に関しては5Gに対応しているが、国内の5G向け周波数帯でカバーしているのは3.7GHz帯のn77とn78のみ。ドコモが使用している4.5GHz帯(n79)をカバーしていない点は、ほかの多くの外国メーカー製5G対応SIMフリースマートフォンと同様なので、5Gを生かしたいならドコモ以外のネットワークを使っているSIMで使った方がよさそうだ。
ちなみにSIMはnanoSIMを2枚挿入できるデュアルSIM対応で、一方のSIMはmicroSDとの排他使用となる点は通常と同じ。また設定を確認した限りではあるが、5G対応のSIMを2枚挿入した場合、双方のSIMで5Gの利用が可能となっているようだ。
それ以外の機能について確認すると、冒頭で触れた通りFeliCaに対応しているというのは、非常に大きなポイントといえる。ただFeliCa同様、国内ではニーズが高い防水・防塵性能については、IP53と厳密にいえば防滴・防塵にとどまっていることから、水場での利用には注意が必要だ。
【まとめ】軽さと性能を重視するなら有望な選択肢
Mi 11 Lite 5Gは5GとFeliCaに対応して4万3800円と、ミドルクラスとしては非常にコストパフォーマンスが高く、魅力が大きい。一方で、その内容と価格を見るに、オウガジャパンの「OPPO Reno5 A」をかなり強く意識したモデルだという印象も受ける。
両機種を比べた場合、薄さや軽さ、チップセットの性能などはMi 11 Lite 5Gが上回るが、一方で防水性能やeSIM対応といった点はOPPO Reno5 Aに優位性がある。双方ともに甲乙つけがたいことから、自分がスマートフォンに何を求めているかでどちらを選ぶかを判断することになるだろうが、Mi 11 Lite 5Gの登場でSIMフリースマートフォンでもFeliCa搭載機種の選択肢が増え、「これを買わないとFeliCaが使えない」という状況から改善されつつあることは、何より評価できる部分となる。
シャオミ「Mi 11 Lite 5G」の主なスペック | |
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ディスプレー | 6.55型有機EL(20:9) |
画面解像度 | 1080×2400 |
サイズ | 約75.73×160.53×6.81mm |
重量 | 約159g |
CPU | Snapdragon 780G(オクタコア) |
内蔵メモリー | 6GB |
内蔵ストレージ | 128GB |
外部ストレージ | microSD |
OS | Android 11(MIUI 12) |
対応バンド | 5G NR:n1/n3/n5/n7/n8/n20 /n28/n38/n40/n41/n77/n78/n66 LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18 /19/20/26/28/32/66/38/40/41 W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19 4バンドGSM |
DSDV | ○ |
無線LAN | Wi-Fi 6 |
カメラ画素数 | 64メガ(標準)+8メガ(超広角) +5メガ(テレマクロ) イン:20メガ |
バッテリー容量 | 4250mAh(33W急速充電対応) |
FeliCa | ○ |
生体認証 | ○(指紋、顔) |
SIM | nanoSIM×2 |
USB端子 | Type-C |
イヤホン | × |
カラバリ | ミントグリーン、トリュフブラック、シトラスイエロー |
価格(税込) | 4万3800円 |
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