経済産業省は、令和3年度「中小企業新事業創出促進対策事業費補助金(スタートアップ向け経営人材支援事業)」を実施している。
経済産業省では、大企業などとスタートアップの間でイノベーションの担い手となる人材が行き交い、イノベーションが創出されるエコシステムの構築を目指している。とくに研究開発を伴うテック系スタートアップは技術ノウハウに比べて事業化に必要なノウハウ(営業・広報・マーケティングや財務・経理・人事・総務などのの管理部門の経験、 製造プロセス管理、品質管理、許認可申請の知見など)が不足しているケースが多いという。大企業などでビジネス・マネジメント経験を積んだ人材が活躍するポテンシャルが存在する一方、大企業人材にとってスタートアップで働くことに漠然とネガティブなイメージ持つことも多いことから、挑戦を決めても情報が不足しており本当に働きたいスタートアップに辿り着かないといった課題が存在するという問題がある。
中小企業新事業創出促進対策事業費補助金(スタートアップ向け経営人材支援事業)をの事業執行団体である一般社団法人社会実装推進センター(JISSUI)ではこの事業を「SHIFT(x)」(シフトエックス)と題し、プロボノ、副業・兼業、転職と言った多様なスタイルでのスタートアップ挑戦をコーディネートする民間事業者の取り組みにかかる費用の一部を補助し、 好事例を創出・情報発信を行なっている。
今回、7件のモデル事業の採択などを行なったほか、SHIFT(x)に関する情報発信を行なう特設ウェブサイトを公開。 ウェブサイトでは採択されたモデル事業の紹介やスタートアップキャリアの実態・リアルを伝えるコンテンツを掲載するとしている。現在、JISSUIが野村総合研究所に委託して実際に大企業からスタートアップへ転職した101人にアンケートを実施した「スタートアップ転職者101人アンケート」の結果などを掲載しており、スタートアップで活躍するネクストキャリアを考えるきっかけとなる情報を随時更新予定という。
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