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デル、兵庫県姫路市のGIGAスクール実現のため児童・生徒向けにChromebook製品を導入

2021年06月23日 19時00分更新

 デル・テクノロジーズは6月23日、文部科学省が推進する、児童・生徒向けに1人1台の端末と高速大容量の通信ネットワークを整備するGIGAスクール構想に関連したデル製Chromebook製品を導入し、活用している兵庫県姫路市の事例を発表した。

 兵庫県姫路市では、先駆的にGIGAスクールの実現に取り組み、市内の公立小中学校101校の生徒1人1台のICT端末として、合計約4万3000台強の「Dell Chromebook 3100 2in1」の配備を2月に完了した。

 姫路市では、GIGAスクール構想以前から約1500台のタブレットを市内の小中学校に配備し、運用してきた。バッテリー駆動時間の短さ、堅牢性の低さ、起動の低速さ、運用管理のし難さ等が影響し、教育現場での活用が期待通りに進まないといった問題を抱えていた。

 そこでGIGAスクールの環境構築に関しては、従来のタブレットが顕在化させた問題を全て解決できる可能性がある端末の導入を検討し、2019年にタブレットの更新時期に合わせてDell Chromebookへの切り替えを実施した。

 実際の配備が始まった際に、GIGAスクール構想が発表されたため、その構想に沿って配備を進める計画だった。しかし、コロナ禍により、GIGAスクール構想が前倒しになったため、国の方針に則り、その計画を早めて4万台強の一括配備に踏み切ったとのこと。

 コロナ禍により学校が一斉休校となる中で、教育のICT化が声高に叫ばれていましたが、その実現のためには「1人1台」が必須だと姫路市教育委員会では考えていた。そこで、国の補助もあり、その解決を早期に図りたいと考えたため、国の方針に沿って「1人1台」を前倒しで実施することになった。

 導入効果としては、Dell Chromebookの初期設定の簡単さ・故障率の低さ・安定した製品供給により、端末4万台強の全小中学校配備を短期間で導入できたほか、端末のバッテリー駆動時間が従来タブレット比で大幅に伸びたことで、子供達が学校にいる間、端末を常時身近に置きながら、自由に使える環境が実現。また、起動が瞬時にできるため、授業中の必要な時に即座に端末を起動して使うという授業スタイルを実現できたり、クラウドを通じた運用管理の一元化により、4万3000台強の端末の運用管理を少人数で可能となった。Dell Chromebookは堅牢性が高く、端末を壊してしまう恐れから子供達を解放することで、端末の自由活発な活用が促進され、Google Classroomとの共同作業もし易いため、子供達主体の学びが前進できるという効果もあった。

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