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コスパ自作のお供に!ASUS「TUF GAMING」と「PRIME」で予算を抑えてPCを組む

2021年06月10日 11時00分更新

文● 松野将太 編集●ASCII

 自作PCのパーツ一式やデスクトップタイプのBTO PCを購入する際、「マザーボード選びに迷ってしまう」という人は意外と少なくないのではないだろうか。近年、各メーカー製のマザーボードは世代ごとに多種多様なラインアップが展開されており、搭載機能や採用されるコンポーネントによって価格帯も実に幅広い。安価なものでは1万円台から、高価なものだと5万円を超える製品まで揃っており、無視できない価格差があるのが悩みどころだ。

 その一方で、いわゆるベンチマークテストやPCの処理の快適さなど、性能面でのインパクトに関して言えば、マザーボードによる影響はCPUやGPUと比べて微々たるものと言っていい。あくまで基本機能のみを求めるなら、コストを抑えたマザーボードを選択するのもひとつの手というわけだ。特にここ数ヵ月は、半導体不足などのあおりを受けてグラフィックスカードなど一部製品が値上がり傾向にあるため、そのほかのパーツを良コスパな製品で揃えたい、というユーザーも増えているだろう。

 この記事ではそんなユーザー向けに、ASUSのマザーボードラインアップから比較的安価で購入できるエントリー向けシリーズ「PRIME」と、カジュアルゲーマー向けの「TUF GAMING」をピックアップ。それぞれの特徴やメリットを解説するとともに、後半ではマザーボード以外の製品をピックアップして、実際に自作PCを安価で組む際の構成例を考えてみる。

シンプルに組むなら「PRIME」や「TUF GAMING」は良い選択肢

ゲーミング向けのように多機能ではないが、あらゆる場面で採用が想定できることから「オールラウンド」と称されるPRIMEシリーズ

カジュアルゲーミング向けのTUF GAMINGシリーズ。同じTUF GAMINGのPCケースやグラフィックスカードを使えば、外見に統一感のあるゲーミングPCを組み上げられる

 ASUSのマザーボード製品ラインアップにおいて、「PRIME」および「TUF GAMING」はどちらもエントリー・カジュアルユーザー向けのシリーズであり、その上位にあたるハイエンド製品としては、コアゲーマーやオーバークロッカー向けのブランド「ROG」が用意されている。どのマザーボードも明確に用途を選ぶわけではないが、「PRIME」や「TUF GAMING」はエントリー~ミドルスペックまでのCPUやGPUと組み合わせて使われやすく、高度なオーバークロック機能が求められる場合やハイエンドなCPU・GPUを組み込む場合は「ROG」が選ばれるケースが多い。

 先に述べた通り、CPUやGPUが同じであれば、マザーボードが違ったとしても最終的な性能が大きく変わることはない。では、「PRIME」や「TUF GAMING」シリーズと「ROG」ブランド製品の主な違いはどこにあるかと言えば、機能の豊富さや拡張性の高さだ。

ASUSマザーボードのブランド・シリーズ区分。ROGブランドはオーバークロック・ゲーミング向けのハイエンド製品を多くラインアップしているが、そこまで多機能さが必要なければTUF GAMINGやPRIMEシリーズ製品を選ぶのもアリ

 たとえばROGブランドのマザーボードは、CPUのオーバークロックやハイクロックメモリーへの対応など、コアユーザーのエクストリームな使用方法に耐えるための設計やコンポーネント選びがなされており、チューニングにこだわりたいユーザーにとっては大きなメリットがある。この場合はオーバークロック次第で最終的なPCの処理性能も変わってくるため、特にハイエンドマザーボードの優先度が高いと言えるだろう。また、近年採用される機会が増えているM.2 SSDの搭載可能数、Wi-Fi機能の有無、オーディオ機能の優秀さ、USBポートなどインターフェースの充実度なども上位製品と下位製品では大きく異なる場合が多い。一言で言えば、性能は同じでも、ユーザーのこだわり次第で可能なチューニングの幅が大きく変わってくるわけだ。

 逆に言えば、「特に豊富な機能を使う必要がない」「オーバークロックもせず、M.2 SSDを1~2枚組みこむ程度のシンプルなPCが組めればいい」というユーザーにとって、「PRIME」や「TUF GAMING」シリーズは非常に魅力的な選択肢と言える。これらのシリーズ製品は実売価格1~2万円前後と比較的安価であり、実売4万円を超えてくるようなハイエンドマザーを使用する場合と比べれば、PC全体の価格をおおいに引き下げることが可能になるだろう。PCとしての基本的な機能・性能はしっかり備わっているため、取り立てて困ることはないはずだ。予算が限られている場合は、マザーボードのランクを下げて予算をCPUやGPUに割く、といった割り切り方も考えられる。

 さて、「PRIME」「TUF GAMING」はどちらもシリーズ内で多くのラインアップが展開されているが、最新世代の製品をいくつか抜粋して紹介しよう。

■TUF GAMING B560M-PLUS
実売価格1万4700円前後

 マザーボードとしてはやや小ぶりなMicroATXフォームファクターを採用した、Intel B560チップセット搭載製品。小ぶりながら堅牢性の高さをうたう「TUFコンデンサ」「TUFチョーク」を各部に採用するなど、同シリーズ製品らしい作りが特徴。メモリークロックはDDR4-5000(OC)まで対応で、M.2スロットは合計2本(うち1本のみPCIe 4.0対応)、M.2ヒートシンクはPCIe 4.0対応の上段スロットにのみ搭載されるなど、シンプル志向の自作PCにおすすめしやすい。一方で有線LANポートは2.5ギガビットに対応するなど、カジュアルながらゲーミング向けのこだわりが見られるのは評価できるポイントだろう。価格は1万4700円前後と非常に安価で、拡張性を求めないのであればあらゆるPCで採用を検討する余地のある製品と言える。

■TUF GAMING H570-PRO
実売価格2万2000円前後

 ATXフォームファクター採用、H570チップセット搭載のマザーボード。メモリークロックはDDR4-5000(OC)まで対応で、M.2スロットは合計3本(うち1本のみPCIe 4.0対応)、なおかつすべてのスロットにヒートシンクを用意。2.5ギガビット対応の有線LANポートを備えるなど、「PRO」の名がつく通り、同シリーズの製品としては高機能・高拡張性を確保しているのが特徴だ。価格は2万2000円前後とそれなりだが、価格を抑えつつそれなりにチューニングの余地を確保したい場合に有力な選択肢になるだろう。

■PRIME B560M-A
実売価格1万4000円前後

 MicroATXフォームファクター、B560チップセット搭載のマザーボード。メモリークロックはDDR4-5000(OC)まで対応、M.2スロットは合計2本(うち1本のみPCIe 4.0対応)、M.2ヒートシンク上段スロットのみなど、「TUF GAMING B560M-PLUS」と非常によく似た構成だが、有線LANが1ギガビット対応など、さらなるシンプル化が図られている。なお、背面インターフェースに近年ではあまり見なくなったPS/2ポートが用意されているため、レガシーなマウスやキーボードを利用可能だ。

■PRIME H570M-PLUS
実売価格1万7000円前後

 MicroATXフォームファクター採用、H570チップセット搭載のマザーボード。「PRIME B560M-A」と似ているが、チップセットがアップグレードされており、細部の仕様が異なる。USB 3.2ポートは本製品の方が多く、Thunderbolt 4接続用のヘッダーを備えているものの、メモリークロックはDDR4-4600(OC)まで対応で、M.2スロットは合計2本(うち1本のみPCIe 4.0対応)、M.2ヒートシンクは用意されていないなど、スペック的には若干劣る点も。有線LANポートは1ギガビット対応。インターフェースの違いをどう捉えるかが「PRIME B560M-A」との選択の分かれ道になりそうだ。

■PRIME Z590-P
実売価格2万3400円前後

 ATXフォームファクター採用、安価ながらCPUオーバークロックが可能な最上位チップセットであるZ590を搭載したマザーボード。メモリークロックはDDR4-5133(OC)まで対応し、M.2スロットは合計3本(うち1本のみPCIe 4.0対応)で、最上段スロットにのみヒートシンクを用意。2.5ギガビット対応の有線LANポートを備えるなど、PRIMEシリーズの製品としてはかなり高機能・高拡張性を確保している。このクラスの製品としては背面USBポートがやや少ないなど、気になるポイントがないわけではないが、価格を抑えてZ590チップセット搭載製品を使いたいなら選択肢には上がってきそうだ。

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