今回の国内で発売されなかったXperiaは、2016年第2四半期に登場した「Xperia XA Ultra」です。コードネームはRedwood、モデル番号は「F32xx」でした。
2015年に発売された6型の大型ディスプレーを搭載する「Xperia C5 Ultra」の後継モデルで、「Xperia X Performance」「Xperia X」「Xperia XA」の3ラインナップとは異なり、“Ultra”というネーミングを持ち、往年の名機「Xperia Z Ultra」を彷彿とさせます。
ディスプレーサイズは、約6型(1920×1080ドット)液晶にシャープでコントラストの綺麗な映像となるモバイル BRAVIA エンジン2を搭載。本体サイズは、約79×164×8.4mm、重さは202g。
基本スペックはSoCがMediaTekのHelio P10(オクタコアコア、2.0GHz)、メモリーは3GB、ストレージは16GB。 外部メモリーは、microSD最大200GBに対応します。バッテリー容量は2700mAh、OSはAndroid 6.0を搭載。カラーバリエーションは、ホワイト、グラファイトブラック、ライムゴールドの3色展開で、ベゼルについてもそれぞれのカラーと同色となっているため、より統一感があります。
デザインは2.5D仕様のガラスパネルを採用し、一体感のあるラウンドフォルムを採用。上下のベゼルの厚みはあるものの両サイドは極めて細く、大画面ながら、p両サイドのベゼルは狭額縁化。大画面になっても持ちやすさを維持ちつつ、画面の大きさを補助する機能として「片手モード」を搭載しています。このモードはダイヤル番号や、画面ロック解除などのアイコンが縮小され、画面の左もしくは右に寄りよりタップしやすくなります。画面の上からひっぱり出す通知やクイック設定ツールのアクセスも、指が届かないことを考慮して、ホームボタンをダブルタップすると、通知/クイック設定ツールが開くようにできる機能です。
電源キーは指紋センサーを備えたものではなく、丸いアルミの削り出しボタンで、そのほかはボリュームキーとカメラキーを備えています。
カメラ機能は背面に約2150万画素のカメラとLEDフラッシュライトを搭載。前面カメラはよりセルフィーに特化しており、約1600万画素のセンサーに加え超ワイドな画角で、たくさんの友達同士での撮影でも一緒に画角に入りやすく、背景もしっかり映し込めて撮影ができます。また、前面にもLEDライトを備えており、暗がりや逆光といったシーンでも明るさを補えます。また、手をあげると撮影できるジェスチャーシャッター機能なども備えています。
防水防塵機能はなく、本体側面にあるSIMスロットやmicroSDカードスロットには、ラバーの保護などはありません。底面にmicroUSB端子、 上部にイヤホンジャックという構成です。
Xperia XA Ultraは、6型という大画面でありながら狭額縁でサイズを抑え、かつデザインも洗練されていました。惜しむらくはスペックがミッドレンジだったので、フラッグシップクラスの大画面Xperiaを求める声が多く、あまりヒットしなかったのでした。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります