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大画面Xperiaを諦められない「Xperia XA Ultra」はUltra難民を救ったのか?

2021年06月10日 12時00分更新

 今回の国内で発売されなかったXperiaは、2016年第2四半期に登場した「Xperia XA Ultra」です。コードネームはRedwood、モデル番号は「F32xx」でした。

 2015年に発売された6型の大型ディスプレーを搭載する「Xperia C5 Ultra」の後継モデルで、「Xperia X Performance」「Xperia X」「Xperia XA」の3ラインナップとは異なり、“Ultra”というネーミングを持ち、往年の名機「Xperia Z Ultra」を彷彿とさせます。

 ディスプレーサイズは、約6型(1920×1080ドット)液晶にシャープでコントラストの綺麗な映像となるモバイル BRAVIA エンジン2を搭載。本体サイズは、約79×164×8.4mm、重さは202g。

 基本スペックはSoCがMediaTekのHelio P10(オクタコアコア、2.0GHz)、メモリーは3GB、ストレージは16GB。 外部メモリーは、microSD最大200GBに対応します。バッテリー容量は2700mAh、OSはAndroid 6.0を搭載。カラーバリエーションは、ホワイト、グラファイトブラック、ライムゴールドの3色展開で、ベゼルについてもそれぞれのカラーと同色となっているため、より統一感があります。

 デザインは2.5D仕様のガラスパネルを採用し、一体感のあるラウンドフォルムを採用。上下のベゼルの厚みはあるものの両サイドは極めて細く、大画面ながら、p両サイドのベゼルは狭額縁化。大画面になっても持ちやすさを維持ちつつ、画面の大きさを補助する機能として「片手モード」を搭載しています。このモードはダイヤル番号や、画面ロック解除などのアイコンが縮小され、画面の左もしくは右に寄りよりタップしやすくなります。画面の上からひっぱり出す通知やクイック設定ツールのアクセスも、指が届かないことを考慮して、ホームボタンをダブルタップすると、通知/クイック設定ツールが開くようにできる機能です。

 電源キーは指紋センサーを備えたものではなく、丸いアルミの削り出しボタンで、そのほかはボリュームキーとカメラキーを備えています。

 カメラ機能は背面に約2150万画素のカメラとLEDフラッシュライトを搭載。前面カメラはよりセルフィーに特化しており、約1600万画素のセンサーに加え超ワイドな画角で、たくさんの友達同士での撮影でも一緒に画角に入りやすく、背景もしっかり映し込めて撮影ができます。また、前面にもLEDライトを備えており、暗がりや逆光といったシーンでも明るさを補えます。また、手をあげると撮影できるジェスチャーシャッター機能なども備えています。

 防水防塵機能はなく、本体側面にあるSIMスロットやmicroSDカードスロットには、ラバーの保護などはありません。底面にmicroUSB端子、 上部にイヤホンジャックという構成です。

 Xperia XA Ultraは、6型という大画面でありながら狭額縁でサイズを抑え、かつデザインも洗練されていました。惜しむらくはスペックがミッドレンジだったので、フラッグシップクラスの大画面Xperiaを求める声が多く、あまりヒットしなかったのでした。

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