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世界最速のゲーミングスマホ「RedMagic 6」を普通のユーザーが使うメリットは?

2021年06月05日 12時00分更新

 中国のスマホメーカー・Nubiaが発売したゲーミングスマホ「RedMagic 6」を使ってみました。2020年秋に初めて日本向けに発売した「RedMagic 5」の後継機で、5G対応のハイスペックモデルです。

6.8型の大画面ディスプレーを搭載するRedMagic 6

背面パネルにはゲーミングスマホらしいデザインが施されている

 前モデルは、端末自体は5Gに対応しているものの、日本の技適(技術適合証明)を取得しておらず、日本では5Gにアクセスできないという残念な仕様でした。RedMagic 6は、日本のキャリアが採用する5G(Sub 6)に対応し、技適も取得済み。また、前モデルは日本語化が不完全な部分がありましたが、RedMagic 6では改善されているようで、日本語によるサポート体制も整えられています。Nubiaは、まだ日本では知名度が低いブランドですが、安心して買える環境が整ってきたようです。

 価格は、メモリー12GB、ストレージ128GBの「RedMagic 6」が10万3385円。メモリー16GB、ストレージ256GBの上位モデル「RedMagic 6 Pro」は11万4885円。Amazon.co.jpと楽天市場で購入できます。筆者が使ったのは無印の「RedMagic 6」ですが、両モデルの差分についても適宜言及します。

RedMagic 6のパッケージ。クリアケースや30Wの急速充電器が同梱されている

キビキビと操作でき、電池持ちにも満足

 筆者はそんなにゲーム好きではなく、スマホで暇つぶしに楽しむ程度。よく遊ぶのはパズルゲームやテニスゲーム、カーレースゲームなど。1プレイに時間がかからないゲームが好きです。なので、そもそもゲーミングスマホのターゲット層ではないのですが、実はものすごく気になります。理由は単純。ゲーミングスマホは一般的なスマホより高性能で、デザインも個性的だからです。

 RedMagic 6のプロセッサーはSnapdragon 888 5G。メモリーは12GB、ストレージが128GB。いま日本で買えるスマホの中ではトップクラスの仕様です。実際、気持ち良いほどの操作感で、データサイズの大きいゲームアプリでも素早く起動でき、マルチタスク操作でもキビキビとこなせます。

「Geekbench 5」というアプリでベンチマークを測定して結果。現行機種でトップ級のスコアをマークした

 バッテリー容量は5050mAh。かなりヘヴィーに使ったと自覚する日でも電池は持ちました。満充電の状態から「Netflix」を映画を再生して、バッテリーの減りを確認してみたところ、2時間の映画を観終えても91%残っていました。バッテリー持ちは期待してもいいでしょう。なお、バッテリー容量は上位モデルのRadMagic 6 Proも同じです。

2時間の映画を再生しても9%しか減らず、ヘビーに使っても電池はかなり持ちそうだ

ゲーマーじゃなくてもゲームが好きになる

 本体の左側に赤いスライドスイッチがあり、これをオンにすると「ゲームスペース」に切り替えることができます。そこからゲームアプリを選択してプレイでき、ゲームごとの細かい設定も行えます。

左側面にある赤いスイッチをスライドすると、「ゲームスペース」に切り替わる。音量ボタンと、「Air Vent Exhaust」という放熱口も備える

「ゲームスペース」のホーム画面

右側面には電源ボタンと放熱口

上部にイヤホンジャック

底部にUSB Type-CポートとSIMスロットを搭載。SIMスロットには2枚のnanoSIMを装着でき、DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応

 RadMagic 6のディスプレイは6.8型の有機ELで、解像度は2400×1080ドット。ノッチもパンチホールもないので、画面表示が欠けることなく、ゲームに没頭できます。

指紋センサーはディスプレー内に搭載

横向きにしてプレイする場合、ゲームによっては、上部の左右(右側面の上下)にある「Touch Shoulder Triggers」で操作することも可能

 ゲームを快適に楽しむうえで重要となるリフレッシュレートは最大165Hzに設定できます。前モデルのRedMagic 5が最大144Hzで「スマホで世界初」だったと記憶していますが、さらなる高速化が図られたわけです。ただし、165Hzに対応するコンテンツは限られるようで、筆者にはその見極め方がわからず。90Hzや120Hzに設定しても十分快適にプレイできるので、165Hzはヘビーゲーマー向けのものと捉えてもいいでしょう。なお、タッチサンプリングレートは、シングルタッチで500Hz、マルチタッチで360Hzと、やはりトップクラスのスペックを反応速度を実現しています。

数百以上のタイトルは165Hzに対応している

ゲームごとにリフレッシュレートや放熱ファンなどの設定が可能。側面の「Touch Shoulder Triggers」の設定も行える

リフレッシュレートは4段階から選べる。高速にするほど電池消耗が早まる

 普段そんなにゲームをしない筆者ですが、せっかくゲーミングフォンを使う機会を得たので、165Hz対応コンテンツを含め、いくつかのゲームをプレイしてみました。高速リフレッシュレートは、動きの激しいアクションゲームでこそ有効、という認識だったのですが、実はピンボールやアーチェリーのような、シンプルだけど微妙なタッチ操作が必要となるゲームにも適していることを実感しました。一般的なスマホに比べるとプレイすることが楽しくなり、スコアも上がり、ついついプレイ時間が長くなりました。

 長時間のプレイによる高熱化を抑えるために、「ICE 6.0」という冷却システムも搭載しています。本体内部に冷却用のファンを備え、CPUの温度を最大16度も下げられるとのこと。実際、本体はさほど熱くならないのですが、ファンがウィ~ンとなる音は大きめで、若干気になりました。

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