ソフトバンクは4月、東京大学・ソフトバンクグループ・ヤフーが設立したAI研究機関「Beyond AI 研究推進機構」のコンピューティングプラットフォームとして、5 PELOPSのAI性能を持つNVIDIA DGX A100システムを導入した。
Beyond AI 研究推進機構は、最先端のAI研究を行なう中長期研究(基礎研究)と、研究成果をもとに事業化を目指すハイサイクル研究(応用研究)の2つの領域で研究を行ない、事業によって得たリターン(事業化益)をさらなる高度な研究や次世代AI人材の教育に還元するという好循環を生み出す、持続可能なエコシステムを構築を目指す研究機構。
ソフトバンクが、NVIDIA Partner Networkプログラムに、NVIDIA DGXシステムのクラウドサービスプロバイダーのパートナーとして参画することで、DGX A100をクラウドサービスとして提供することが可能となった。DGX A100は、NVIDIA Mellanox HDR 200Gbps InfiniBandインターコネクトで接続されており、複数台のDGX A100を使って演算性能を拡張することで、対話型AIや大規模な画像分類など、難度の高い課題に対処することができるとのこと。
ソフトバンクは、クラウドサービスのユーザビリティーに関するNVIDIAの知見を取り入れながら、DGX A100のGPUのリソースが適切な配分およびスケジュールで必要とする研究者に届くよう管理し、クラウド経由でBeyond AI 研究推進機構に提供する。
ソフトバンクは、Beyond AI 研究推進機構の取り組みとしてNVIDIAのプラットフォームを導入し研究者に提供することで、東大との産学連携をより一層推進するとともに、プライベートクラウド型AIサービスの運用の知見を蓄積することができると述べている。
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