アセンテックは5月26日、ゼロトラスト・ネットワークアクセス(ZTNA)に対応したUSBシンクライアントソリューション「Resalio Lynx 300 v5.0」を発表した。
同社の仮想デスクトップ(VDI)用シンクライアント「Resalio Lynx(レサリオリンクス)」を機能強化したモデルとなる。
昨今のアプリケーションのクラウドシフトやSaaSを中心としたクラウド完結型のビジネスワークスタイルへの環境変化に伴い、セキュリティーの考え方がVDIから「何も信頼しないこと」を前提に対策を講じる「ゼロトラスト」に移行している。Resalio Lynx 300 v5.0は既存PCにUSBを挿すだけでセキュアに仮想環境へ接続でき、PCのHDD/SSDには一切アクセスせず、メモリー上で動作するオンメモリーファイルシステムを特徴とする。
今回はResalio Lynxから安全にSaaSアプリケーションにアクセスするため、Ivanti社のPulse Connect Secure(PCS)と連携してZTNAに対応。PCSの利用により、アプリケーション認証、ネットワーク経路認証、エンドポイントの認証およびデバイス制御が可能になり、SaaSアプリケーションへのアクセスをResalio Lynxに限定。端末上にデータを持たないため情報漏洩リスクを防ぎ、かつランサムウェアなどのウイルス感染も防止できる。今後はCitrix SWA(Secure Workspace Access)にも対応する予定。
Resalio Lynxに標準搭載されているブラウザーによるZoom利用が可能なほか、Ubuntu 18.04を採用することから、従来モデルよりも利用可能なPCおよび周辺機器が増えるという。
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