いわずと知れた名作『ボンバーマン』の最新作パーティーバトルゲーム『スーパーボンバーマン R オンライン』(以下、ボンバーマン R オンライン)が、2021年5月27日にKONAMIから配信された。本作は、ダウンロード専用タイトルで対応機種はPC(Steam)のほか、Nintendo Switch、PlayStation 4、PlayStation 5、Xbox One、Xbox Series X/S、基本プレイは無料でクロスプラットフォームプレーにも対応している。
多くの読者には説明不要かと思うが、念のため『ボンバーマン』を簡単に紹介する。ボンバーマンは1985年にファミリーコンピュータ用ゲームとして第1作目が発売された人気タイトルで、その後さまざまなハードで続編が発売されている。初代から35年以上も経ったいまでも、多くのファンに愛されている人気シリーズだ。
「爆弾で相手を倒す」という基本コンセプトはそのままに、シリーズが出るたびにいろいろな要素が追加されてきた。ルールがシンプルなので、誰でもすぐに楽しめるのがボンバーマンの魅力だろう。
最大64人が入り乱れて戦う乱戦モード「バトル64」
人気シリーズの最新作となるボンバーマン R オンラインの最大のウリは、最大64人のプレイヤーと戦える「バトル64」モードだ。Nintendo Switchで2017年に発売された『ボンバーマン R』は最大8人対戦だったが、本作は一気に64人まで増えた。どんな戦いが待っているのだろうか!? 想像しただけでワクワクしてくる。
そしていざ実際にプレイしてみたら、期待通り……というか、想像をはるかに超えておもしろい! 開始数十秒で夢中になってしまった。この仕組みを考えた開発者は天才だと思う。
バトル64の流れを紹介しよう。マッチングが終わってゲームがスタートすると、まずは画面内にいるほかのプレイヤーと戦う。過去のボンバーマンとまったく同じだ。これを「バトルフェイズ」と呼ぶ。
一定時間バトルフェイズを遊んでいると、ブザー音が鳴ってカウントダウンが始まる。このタイミングで試合は一時中断され、画面の上下左右に出現したゲートから隣のエリアに移動を促される。移動に使える時間はわずか15秒。そのまま居座ると落下するブロックに潰されてしまうので、急いで移動しなければならない。
エリアを移動すると、そこには先ほどまで戦っていたプレイヤーだけでなく、ほかのエリアからきたプレイヤーもいる。彼らが第2エリアでの対戦相手というワケだ。しばらくすると再びゲートが閉じて試合再開。すべてのキャラクターは、前のエリアで獲得したアイテムやパワーアップを保持しているため、第2エリア以降では試合開始調後に強力な爆弾を投げてくるプレイヤーも出てくる。序盤から油断はできないのだ!
以上を繰り返し、最後の1つのエリアになるまで試合が続く。エリアがどんどん狭くなる仕組みは、バトロワ系のゲームに近い。
なお、ベータ版でプレイしたときは、最終エリアまで脱落者が少ない試合が多かった。全員がそれまでのエリアで好戦的にならず、パワーアップ優先でプレイしていたのだろう。その結果、最後のエリアに大勢が集まって戦うことになり、「パーティーバトルゲーム」にふさわしいド派手なバトルが展開された。
ほぼ全員が両端の壁まで届く爆風を持っている状況は、見ているだけで爆笑してしまう。どこに身を潜めても安心できない乱戦は、ボンバーマン R オンラインならではの醍醐味だ。
バトル64モードでおもしろいのは、どのエリアでもいいから画面内のほかのプレイヤーを全滅させると「エリア独占」のボーナスが得られるところ。最後の1人になると空から大量のアイテムが降ってきて、大幅なパワーアップができる。本来であれば制限時間内に相手を全滅させてしまうと暇になってしまうが、バラバラ降ってくるアイテムを拾い続ければ、制限時間いっぱいまでパワーアップできる。すべてのプレイヤーを飽きさせない、とてもよく考えられたアイデアだ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります