クラウドファンディングサイト「Indiegogo」で、ソニーが開発した新コンセプトの演奏ガジェット「MOTION SONIC」のプロジェクトが開始。募集が始まっている。
ソニーは体を楽器にするというビジョンを掲げ、2017年のSXSWでMOTION SONICの展示を実施。その要素技術を使った新製品となる。
ターゲットは電子楽器演奏者。記事内に埋め込んだYouTube動画のように、体の動きに合わせて音を操れる“ウェアラブル型のエフェクター”だ。ピアノ演奏で手を揺らすとピッチが揺れる、ギター演奏で手を振るとフィルターがかかる、DJプレイ中に手を上げるとディレイがかかるといった効果が得られる。
製品は手首や手の甲に装着するウェアラブルモーションセンサーと、iOS対応のモバイルアプリからなる。センサーとスマホはBluetoothで通信。6軸モーションセンサーで得た動きの情報をモバイルアプリで受け、iOSアプリと連携したオーディオインターフェースでエフェクトを付ける。アプリには5つのモーションと8つのエフェクトが用意されている。
Bluetooth接続のため遅延が心配だが、やり取りするのはセンサー値のみとなっており、体感上は感じないレベルとする。対応する楽器やオーディオインターフェースについての詳細はないが、iOS互換のオーディオインターフェースとそれにつながる楽器であれば基本的に動作するとのこと。
Indiegogoでの募集期間は6/27まで。支援プランは3種類があり、事前登録者限定の特別プラン199ドル(2万1700円)、先着400名特別プラン219ドル(2万3900円)、通常プラン249ドル(2万7200円)となる。
発送対象国は米国と日本となる。出荷予定は2022年3月。手の甲への装着するバンド、手首に装着するバンド、コアデバイス、充電用のUSB Type-Cケーブルとなる。iOS版のアプリを無償提供する。コアデバイスは、LED消灯した場合で約6時間の連続使用が可能(LED点灯時は最大2.5時間)。重量とサイズは現時点で未公開。
MOTION SONICを使ったパフォーマンスのイメージ
なお、SWSX 2017のデモでは、マイクキャプチャー機能など利用できたが、この製品自体が音を拾って楽器になるといった展開は今後検討していくという。例えば、エフェクトの中にノイズを入れるというものがあり、動きに合わせて音を放っていくこと自体はできるので、それを拡張し、自由に音を出していく機能に広げるといった展開だ。
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