ヤフーは5月19日、デジタルチケット販売サービス「PassMarket」において、顔認証でレジャー施設に入場できる「顔認証チケット」の実証実験を開始したと発表。実証実験は、ムーミンの物語を主題としたテーマパーク「ムーミンバレーパーク」で実施する。
PassMarketは、小規模なオンラインイベントから遊園地・テーマパークの入場券など、さまざまな電子チケットを販売・購入できるプラットフォーム。現在、PassMarketのチケットは事前にオンラインで購入して、当日はQRコードを読み取って受付・入場する形式を採用している。今回、よりスムーズかつ快適な体験を目指し、ムーミンバレーパークの協力を得て、顔認証チケットの実証実験の実施を決定したとのこと。
ユーザーは、購入時に顔画像を登録したうえで顔認証チケットを購入し、当日は受付の認証端末に顔を向けるだけでムーミンバレーパークへの入場が可能になる。顔認証チケットは代表者ひとりの登録で複数人のチケットを購入可能で、5月19日から通常チケットの500円引きの価格で販売を開始している。なお、現時点で顔認証チケットは実証実験段階のため、ムーミンバレーパーク以外では利用できない。
「顔認証チケット」の購入から入園までの流れ
顔認証のためにユーザーが登録した顔画像および認証時に撮影した顔画像は、顔認証の提供と顔認証の品質向上の目的に限って利用する。また、顔認証チケットでは、マイクロソフトおよび日本電気の技術を利用しているため、チケット購入時にユーザーが登録した顔画像および認証時に撮影した顔画像は2社にも提供され、サービス運営などのために各社の利用規約に基づいて利用される。顔画像は、ムーミンバレーパークには提供されない。
なお、2社に提供した情報については、チケット購入時にユーザーが登録した顔画像はチケットの有効期限後速やかに、認証時に取得した顔画像は24時間程度で削除される。
同意画面のスクリーンショット
顔認証チケットは、以上のユーザー情報の取り扱いに同意しなければ購入できない。また、ムーミンバレーパークの入場ゲートでは、顔認証チケットの利用客以外に向けて、映り込み防止のための対策を徹底するとのこと。
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