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自作PCのライトアップは思ったより簡単! XPGのアクセサリーで普通のPCを手軽に「ゲーミング」仕様に

2021年05月21日 11時00分更新

文● 鈴木雅暢 編集● ASCII
提供: エイデータテクノロジージャパン

 ここ数年、PC DIY市場のトレンドとなっているのが「LEDイルミネーション」。単色のLEDからフルカラー表示が可能なRGB LED、さらに複雑な色指定ができるアドレッサブルRGB(ARGB)と進化し、より美しく効果的に光らせることができるようになるなど、“光るPCパーツ”が年々増えている。今や「ゲーミング」と言えば、「光るパーツ」のようなイメージもある。

 もっとも光るパーツが普及したのはここ数年、アドレッサブルRGBとなるとここ2年ほどの話だ。まだまだメーカー製PC、ホワイトボックスメーカーの「光らないPC」を使っている方も多いだろう。

 そんなPCでもXPGのライトアップアクセサリーをいくつか追加するだけでも、手軽にちょっと派手目なゲーミング仕様にライトアップできる。今回の記事ではそれを実践してみよう。

今回利用するXPGのライトアップパーツ。左から「XPG PRIME ARGB EXTENSION CABLE-MB」「XPG PRIME ARGB EXTENSION CABLE-VGA」「XPG PRIME ARGB LED STRIP ARGB」

ライトアップのベースとなる自作PC。PCケースは「XPG INVADER」を使用している。強化ガラス仕様のサイドパネルで、本来は下部からARGB LEDがきれいに光る……正直地味ではないが、今回は一例として見てほしい

ライトアップ前のベースPCの様子。そもそも本当に地味なPCは、サイドパネルにクリアウインドウなどないので中身は見えないことがほとんどだが、その場合はサイドパネルをフルオープンにするのもありだろう

光るパーツを取り付けた後の様子。ゆっくりとカラーがグラデーションしながら移り変わる。このような多色同時発光はアドレッサブルRGBならでは

「光るパーツ」の基礎知識を知っておこう

 実際にライトアップしていく前に少し光るパーツの基礎知識をおさらいしていこう。

現在主流はアドレッサブルRGB

 光るパーツのLEDには、アドレッサブルRGB(ARGB)とRGBの2種類がある。後者はデバイス全体、あるいはまとまったエリア全体を制御することしかできないため、色は自由に変更できるが、エリア内は同じ色でしか光らない。

 一方、アドレッサブルRGBでは、文字どおりに位置指定をしての発光ができるので、より複雑な発光が可能。カラーがグラデーションしながら徐々に変化していくような美しい表現もできる。現在はアドレッサブルRGBが主流で、XPGのラインナップでもアドレッサブルRGBを積極的に採用している。

マザーボード制御か独自コントローラか

 アドレッサブルRGB LEDのアクセサリーはどこに接続するのか。最近のミドルレンジ以上のマザーボードならほとんどはアドレッサブルRGBを接続するための3ピン端子を備えているので、そこに接続すればいい。

今回用いたマザーボードにあるアドレッサブルRGB用の3ピン端子。「RAINBOW」のシルク印刷がある端子がそれだ

 XPGのアドレッサブルRGBアクセサリーは、ASRock、ASUS、GIGABYTE、MSIといったメジャーメーカーの制御ユーティリティーに対応しており、マザーボード標準のLEDと同じように制御できる。

 少し古めのマザーボードやメーカーPC、ホワイトボックスPCの場合はマザーボード上に端子はないことがほとんどだ。その場合は外部のコントローラーが必要になる。

 今回紹介するXPGの製品では、マザーボード接続用ケーブルのほかに、アドレッサブルRGBを制御するためのコントローラーを同梱しているので、どちらの場合も対応できる。

XPG PRIME ARGB LED STRIP ARGBに付属するARGBコントローラー。MODEボタンを押すたびにカラーとパターンが切り替わる。SPEEDで効果の速さ、LIGHTは明るさだ

アドレッサブルRGBの接続端子(右)。矢印のマークがあるので、位置を合わせて接続する。左はデイジーチェーン接続用の端子で、別のアドレッサブルRGBデバイスを接続できる

アドレッサブルRGBの接続端子は3ピン

 自作用マザーボードで注意したいのは、アドレッサブルRGB LEDの端子(3ピン)とRGB LEDの端子(4ピン)は互換性がないことだ。マザーボードには両方の端子があることが多いので注意したい。端子から電源供給もされるため、強引に接続しようとすると故障につながる。注意したい。

今回利用するライトアップアクセサリーはこちら!

XPG PRIME ARGB LED STRIP
実売価格:約4800円

取り付けるだけでPCをカラフルにライトアップできるアドレッサブルRGB LEDのケーブルストリップ(2本入り)

 アドレッサブルRGB LEDを30個並べたケーブルストリップの2本セット。PCケースなどパーツに取り付けるだけで、美しくライトアップできる。

 マグネットが内蔵されているため簡単に貼り付けられるが、裏面に両面テープも装着されている。

約60cmのケーブルに30個のアドレッサブルRGBを搭載している。表面は透明なラバー質で保護されており、耐久性も十分。マグネットを内蔵するほか、裏面の両面テープで固定することも可能だ

 単体で制御するためのアドレッサブルRGBコントローラーが付属するほか、マザーボード接続用のケーブルも付属する。メジャーメーカーのマザーボードの制御機能に対応しており、マザーボードから制御の制御が可能だ。

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XPG PRIME ARGB EXTENSION CABLE -MB
実売価格:約6800円

ATXメインケーブルを延長する形で取り付けるマザーボード用のケーブルエクステンション

 いわゆる「光る電源ケーブル」。ATXメインケーブルを延長する形で取り付けるので、電源のメーカー問わず利用できる。アドレッサブルRGBが高密度オプティカルファイバースリーブを透過して上品に光る。アドレッサブルRGB制御用のコントローラーとマザーボード用ケーブルが付属している。

乳白色の高密度オプティカルファイバースリーブが上品な光を演出する。ATX24ピンの延長ケーブルなので電源のメーカー問わず利用できる

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XPG PRIME ARGB EXTENSION CABLE -VGA
実売価格:約5600円

グラボ用の光る電源延長ケーブル。パッケージに2本入っている

 グラフィックスボード用の「光る電源ケーブル」。PCIe 8ピン/6ピン電源を延長する形で取り付ける。マザーボード用と同じく乳白色の高密度オプティカルファイバースリーブにアドレッサブルRGB LEDを実装しており、淡く上品に光る。アドレッサブルRGB対応マザーボードまたは付属のコントローラーでカラーとパターンを変更できる。

乳白色の高密度オプティカルファイバースリーブの内側にアドレッサブルRGB LEDを搭載している。PCI-E 8ピン/6ピン両対応

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