スペースラボは5月11日、企業や団体向けに、オーダーメイドが可能なバーチャルオフィスプラットフォーム「XD SPACE for Office」β版の提供を開始した。
本サービスは、アプリのダウンロードが不要で、ウェブブラウザーにURLを入力し、登録IDでログインするだけでバーチャルオフィスへ出勤できる。ウェブカメラで自身の顔を投影したアバターで、3DCGで作られたバーチャルオフィス空間を自由に歩き回れるほか、アバターで社員同士の音声会話ができ、他の社員の存在や相手の状況をリアルタイムで感じとれるという。
視覚と聴覚に双方向性を持たせ、よりリアルに近い体験を共有することで、テレワークでも雑談などがしやすい環境を整える。また、海外事業部やグループ企業との連携など、オフラインでは直接のコミュニケーションが難しかった部署とも気軽なコミュニケーションが可能になるとしている。
バーチャル空間のオフィスの基本構成は、一人で集中作業する執務スペース、ちょっとした休憩のためのラウンジスペース、プロジェクトメンバーのみで使え、セキュリティーロックも可能なミーティングスペースを備える。企業や団体ごとのニーズに応じて、オーダーメイドで空間の広さや数、デザイン、システムを個別最適化できる。
本サービスに搭載している、ウェブブラウザー上でアバター同士が音声会話によってコミュニケーションが図れるコミュニケーションシステム「XD SPACE」は、現在特許申請中で、世界初のシステムとしている。
今夏には、エリアのデザインカスタム、スペースごとのセキュリティーロック、画面共有、名刺交換、チャットなどの機能を追加した製品版を発表する予定だ。
さらに今後は、オフィス空間に留まらず店舗・ショッピングモールやイベント・展示会など、街中の様々な利用シーンに対応した「バーチャル都市空間」へサービスを拡張していく予定としている。
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