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おサイフケータイに5G対応とZTEの本気が詰まった「Libero 5G」

2021年05月15日 12時00分更新

被写界深度カメラを活用できる2つのモード

 カメラは本体背面に約1600万画素のメインと約800万画素の広角に加えて、約200万画素の被写界深度カメラを装備。前面カメラは約800万画素で、ディスプレー表示スペースにパンチホールタイプとして装備している。

背面のカメラはメインと広角、被写界深度の組み合わせ

インカメラはパンチホールタイプ

 写真アプリには「スーパーナイト」に加えて、「ポートレート」と「背景ぼかし」とふたつの被写界深度カメラを活用したモードを搭載。意外と勘違いしやすいが「ポートレート」は人物を被写体とした写真で、背景をぼかすという意味ではない。そのため、人物以外の被写体で背景をぼかした写真を撮りたい場合は、「背景ぼかし」を使うわけだ。

夜景撮影に最適な「スーパーナイト」モードも搭載

人物以外での被写体で背景のぼかしが使える

 ちなみに「ポートレート」と「背景ぼかし」ともに、撮影したあとからでもぼかし具合を調整できる。調整方法もスライダーを動かしてボケ具合を確認しながらできるのでわかりやすい。

撮影後もぼけ具合を調整できる

 以下は「Libero 5G」で撮影した作例(原寸サイズ)。基本的には標準モードでAI機能をオン、手持ちで撮影している。全体的にビビッドな発色の印象で、暗い場所での手ぶれが気になる。暗所での撮影には三脚などで固定して「スーパーナイト」モードで撮影した方が良さそうだ。

メインカメラで撮影

広角カメラで撮影

デジタルズームは最大10倍

花の色が強調されすぎてしまっている

屋内で適切な明るさがあれば、料理のみずみずしさが出ており、ディテールもしっかりと描写できている

標準モードで手持ち撮影だと、夜景では手ぶれが気になる

三脚で固定し、スーパーナイトモードで撮影

 動画は手ぶれ補正をオンにして手持ちで撮影。しっかりと手ぶれ補正の効果もあり、見やすい動画になっている。また数秒単位のビデオ撮影をつなぎ合わせる「Vlog」モードも搭載。「アーティスティック」や「ダイナミック」、「キュート」といったテンプレートが用意されており、撮影をスタートすると、自動でズームやパン、鏡合わせのようなエフェクトなどを使い、テンプレートに合わせた撮影が可能。音楽も自動で付けられるので、TikTokなどにショートムービーを投稿しているユーザーにオススメの機能だ。

ショートムービーの撮影に最適な「Vlog」モード

 標準のカメラアプリで動画撮影にType-C接続の外部マイク(iRig Mic Cast HD)を使用したところ、音声に酷いノイズがのって撮影されており、利用できなかった。

普段使いには十分のスペック

 SoCはSnapdragon 690 5Gで、メモリーは4GB、内蔵ストレージは64GBを搭載している。画面スクロールにやや引っかかりを感じ、特にバックグラウンドでアプリの更新などをしているときに顕著。とはいえストレスがあるほどではなく、価格帯から見れば普段使いとしては十分だ。ベンチマークアプリでの計測結果は下記のとおり。

Geekbench 5の計測結果

3DMarkの計測結果

 バッテリー容量は3900mAh。最近は4000mAhを越えるバッテリー搭載モデルが多いので、やや心許ないが、独自の省電力モードを搭載している。利用状況にあわせてバックグラウンドアプリを一時無効にしたり、ネットワークを5Gから4Gに切り替えるといった節電機能で長時間使用を実現している。

バッテリーは3900mAh

 また充電はQuick Charge 4+に対応。バッテリー残量60%台で、65WのPD対応充電機を使用した際には、8.65V×1.48A前後で給電されていた。

PD65W充電機で充電したところ8.65V×1.48A前後で給電していた

 ディスプレーのタッチ性能を20回/秒で自動タッチができる機械と、アプリ(連打打打打打打打打!)でチェックしたところ、約14.1回/秒という結果(参考値:Xperia 1 II/18.5回/秒)だった。

タッチ性能の計測結果は約14.1回/秒

【まとめ】広角カメラで選ぶならLibero 5G

 「Libero 5G」はおサイフケータイや防水にも対応しているため、普段使いには十分な機能や性能を装備。さらに発売時の価格は3万1680円だったが、発売約2週間で2万5920円と価格改定されており、気軽に購入できる5G端末でもある。

 ソフトバンク全体で見ると、5G対応の低価格モデルとしてXiaomiの「Redmi Note 9T」をラインアップしている。こちらは端末単体での購入にも対応しているので、購入時にSIMロックを解除すれば、Y!mobileでも使用可能。Redmi Note 9TとLibero 5Gは、スペックや機能、性能的にはかなり似た部分があり、Redmi Note 9Tのほうが約4300円安いので、どちらを選ぶか悩ましいところ。

 違いとしてはカメラがRedmi Note 9Tがマクロなのに対し、Libero 5Gは広角を搭載。このあたりの機能を使う頻度で選ぶのが良さそうだ。

Y!mobile「Libero 5G」の主なスペック
メーカー ZTE
ディスプレー 6.5型液晶(19.5:9)
画面解像度 1080×2340
サイズ 約77×166×9.2mm
重量 約201.7g
CPU Snapdragon 690 5G
2GHz+1.7GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 4GB
内蔵ストレージ 64GB
外部ストレージ microSDXC(最大512GB)
OS Android 11
5G最大通信速度 下り最大1.8Gbps
5G対応周波数 サブ6
無線LAN IEEE802.11ac
カメラ アウト:約1600万画素(標準)
+約800万画素(超広角)
+約200万画素(深度)
/イン:約800万画素
バッテリー容量 3900mAh
連続通話時間 約2615分
連続待受時間 約497時間(FD-LTE)/約509時間(AXGP)
FeliCa/NFC ○/○
防水/防塵 ○/○(IPX7/IP5X)
生体認証 ○(指紋)
イヤホン端子 ×
USB端子 Type-C
カラバリ ブルー、ホワイト、レッド
 

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