4月21日、Androidアプリプレイヤーの「BlueStacks 5 ベータ版」(以下、BlueStacks 5)の配信が開始された。BlueStacksは以前も紹介したが、Androidの挙動を模倣するソフトウェアで、広義ではAndroidエミュレーターと呼ばれるソフトウェアの一種だ。
BlueStacksを使えば、WindowsやMacといったOS(オペレーションシステム)の異なるパソコン(PC)にて、Android対応のアプリが利用できるようになる。スマホ用ゲームをPCで遊びたいという人は、スマホのバッテリーを気にせず遊びたい、PCからディスプレーやテレビに出力して、大画面&高リフレッシュレートでゲームをプレイしたいと考えていることが多い。
新型コロナウイルスの影響で外出自粛せざる得ない昨今、とても重宝するアプリだろう。さて、そんなBlueStacksだが、BlueStacks 5では“高速化”が主な特長となっている。公式サイトで公開されている現行バージョンBlueStacks 4からの進化ポイントは以下のとおり。
・RAM使用率が最大50%減
・起動時間が最大40%速く
・高FPSとスムーズなグラフィックスのため最適化されたエンジン
・長時間プレイの更なる安定化
・アプリ起動時間の改善
・新機能:エコモード使用時にCPU使用率を最大87%減、 GPU使用率を最大97%減
・新機能:ワンクリックのメモリ解放機能によりパフォーマンスを最適化
・シンプルになったUI
・更に強固となったセキュリティー
BlueStacks 5は、機能の追加ではなく、メモリー使用量の削減、起動時間の高速化など、軽量化&高速化が主なアップデートになっている。そのため、現在のBlueStacks 5は、非常にシンプルな見た目になっており、BlueStacks 4にあった人気ゲームやジャンルごとにゲームが見られる「ゲームセンター」などが、今のところ実装されていない。また、同社の公開情報では、RAM(メモリー)とCPUの使用率が、競合アプリや現行のBlueStacks 4よりも少ないことをアピールしている。
また、新たにフレームレートなどを制限してCPU使用率を下げる「エコモード」という機能を実装している。本機能を使うと、CPUとGPUの使用率をさらに大幅に削減できるという。
これらの機能はどういった環境での比較によるものか分からないが、この軽量化や高速化は気になるところ。特に外出自粛して暇を持て余しているが、持っているPCの性能が低くてエミュレーターで遊ぶにはちょっとパワー不足と、感じている人への朗報になるかもしれない。そこで、実際に筆者の自宅環境で、いろいろ試してみた。ちなみに、検証時に使用したバージョンは5.0.50.1030なので、それ以降のバージョンが登場した場合、動作や画面設定に違いがあるかもしれない点はご承知願いたい。
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