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【連載】5Gって、実際どれくらい凄い?~都庁舎で実験してみた~

2021年05月05日 10時00分更新

※新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。

新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。

 東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部です。(旧 次世代通信推進課note)。デジタルサービス局は、デジタルの力を活用した行政を総合的に推進し、都政のQOSを飛躍的に向上させるため、新たに設置した組織です。その中で、ネットワーク推進課は、東京の成長戦略やICT利活用の更なる推進のため、2019年(平成31年)4月に新たに設置された組織です。その中で、次世代通信推進課は、TOKYO Data Highwayの構築を推進し、いつでも、誰でも、どこでも「つながる東京」の実現に向け、取り組んでいます。

 都民の皆様がどこにいてもサクサクつながる環境を構築するため、全国初となる5Gアンテナ基地局を搭載するスマートポールの試行設置や通信事業者が5Gアンテナ基地局を設置しやすいように、行政財産を開放するなど様々な取組みを展開しています。こうした日々の取組みを都民の皆様に情報発信していきます。

 前回はこちらをご紹介しました。

【連載】電波が見える!? 電波測定で5Gエリアを確認する方法

※過去の連載記事はこちら:東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部ネットワーク推進室(旧 次世代通信推進課note)連動企画

 皆さんこんにちは。

 以前の記事で、東京都庁第一本庁舎の1階と2階で5Gが使えるようになったことを紹介させていただきましたが、そもそも4Gから5Gになることで私たちの生活がどのように変わるか、いまいちピンときていない方も多いのではないでしょうか。

 そこで今回は、都民の皆さんに5Gの効用をわかりやすく伝えるべく、我々都庁職員が都庁舎の5Gを使って実験をしてみました。

映画をダウンロードしてみた

 5Gでは、「2時間の映画を数秒でダウンロードできるようになる」と聞いたことはありませんか?

 本当に5Gだとほんの数秒でダウンロードできるのでしょうか。また4Gと5Gでダウンロードする時間にどれくらいの違いが生まれるのでしょうか。

<実験方法>
  5G対応スマートフォンを使用し、5Gと4Gそれぞれの電波で同じ容量の映画をダウンロードするのにかかる時間を比較

<ダウンロードした映画>
 イギリスを代表する世界的ロックバンドの伝記映画(1.6GB:約2時間13分)

映画ダウンロード中

 すると、4Gだと6分6秒、5Gだとわずか26秒という結果に。

 なんとその差およそ14倍!!

 数秒とまではいきませんでしたが、5Gだと数十秒で2時間の映画をダウンロードすることができ、4Gと比べて断然はやいということがわかりました。

 5Gで映画をダウンロードすれば、4Gでのダウンロードが終わるころには、若かりし頃の主人公が後のギターとドラムスのメンバーと最初に出会う冒頭部分までは見終えていますね。4Gの時に感じていたダウンロードにかかる待ち時間へのストレスも全くなく、とても快適に感じました!

5Gと4Gの速さの違いをエレベーターと階段に置き換えると?

 上記実験の結果、5Gは(周囲の環境等により変動することがありますが)4Gのおよそ14倍の速度ということをこの目で確かめることができました。

 これで5Gのすごさがわかってもら… え? ただ単に「14倍速い」と言われても、どれくらい速いのかまだピンときていないですって? ご安心ください、そんな方もいらっしゃるかと思い、さらに5Gがどれほどすごいのか、我々が身体を使って実験してきました!

<実験方法>
 都庁第一本庁舎のエレベーターと階段それぞれで、1階から食堂のある32階にのぼるまでの時間を計測し、時間差を映画ダウンロードと比較

 昨今の新型コロナウイルス感染拡大によって外での実験は難しいため、庁内で何か比較できることはないかと考えたところ、昼食を食べに行く32階までエレベーターと階段とではどれくらい違うんだろうとふと思いついたため、実験に至りました。
※階段ダッシュについては、周りに迷惑をかけないよう人の少ない時間帯に行い、安全を考慮して行ないました。

スタート位置につく職員

 32階の食堂でお昼ご飯を食べるためダッシュします!

階段を駆け上がる職員

 不正なしの本気で32階まで登りました…

 登りきった後はしばらく動けず、お昼ご飯もあまり食べられませんでした。

※ちなみに都庁第一本庁舎32階の高さはおよそ160mです

上り終わった後疲れてる職員

 結果はこちらになります。

 エレベーターだと28秒、階段だと6分12秒というタイムでした。 その差およそ13倍!!

 なんと5Gと4Gの差とほとんど変わらない結果になりました(しかもダウンロードの時間と似ています)。

 つまり、5Gと4Gのダウンロードスピードは、都庁舎の32階まで上る時にエレベーターを使うのと階段を使うのと同じくらい違いがあるということですね。

 そう考えると、32階まで階段で上がる人なんてほとんどいないですから、エレベーターがあれば当然エレベーターを使いますよね。

 選べるならばこれからの生活で5G(エレベーター)を使わない手はないということです!

 おわりに

 今回の記事で、少しは5Gのすごさ・便利さが伝わったでしょうか?

 5Gは4Gに比べて電波の届く距離が短く、これまで以上にたくさんの基地局が必要なため、まだまだ整備が行き届いていないのが現状です。

 皆さんのもとにいち早く5Gの電波を届けられるよう、都としても引き続き5Gネットワークの整備を後押ししていきます!

◆この記事は、下記より転載しています
https://note.com/smart_tokyo

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