デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'20
大賞/総務大臣賞は劇場版「鬼滅の刃」
一般社団法人デジタルメディア協会は、「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・ イヤー'20/第26回AMDアワード」を開催した。
総務省が後援し、NTTぷらら、KADOKAWA、コーエーテクモホールディングス、スクウェア・エニックス、ソニー・インタラクティブエンタテインメント、東北新社、任天堂、バンダイナムコホールディングスが協賛。
コンテンツ制作者の立場から、デジタルコンテンツ産業の発展のために、デジタルメディアの質的向上・人材育成を目的として制定する賞で、今回で26回目の開催となる。対象となるのは、2020年1月1日から12月31日のあいだに発売・発表された、デジタル技術を駆使して制作された国内のデジタルコンテンツとサービスだ。
大賞/総務大臣賞として「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が選出されたほか、準大賞にあたる「AMD理事長賞」、業界への長年の貢献を讃える「功労賞」、新人賞にあたる「江並直美賞」、地域に根ざしたコンテンツやサービスを選ぶ「リージョナル賞」、そして「優秀賞」10作品が発表された。
審査員長の夏野 剛氏(慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特別招聘教授)は、大賞の「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」について「この映画なくして、2020年の日本の映画業界は成り立たなかったと言われるくらい。コロナ禍で、老若男女が楽しめるコンテンツを作っていただいたこの映画に、敬意を評して大賞に選出させていただいた」とコメントした。
また、受賞者(集英社、アニプレックス、ユーフォーテーブル)を代表して登壇したアニプレックスのプロデューサー 高橋 祐馬氏は「2800万人以上という、たくさんの皆さまに、作品を見ていただいたおかげ。原作者の吾峠 呼世晴先生、スタッフの皆さん、キャストの皆さん、主題歌を務めていただいたLiSAさん、東宝さま、コロナ禍の状況のなか、公開を続けていただいている映画館の皆さまと一緒に、この喜びを分かち合いたい」と話した。
HIKAKIN、景井ひな、半沢、あつもり
2020年の話題がここに集結
準大賞にあたる「AMD理事長賞」は、「日曜劇場『半沢直樹』」と、Nintendo Switch用ソフト「あつまれ どうぶつの森」が受賞。
番組を担当したTBSディレクターの福澤 克雄監督は「コロナで撮影がめちゃくちゃだった。半沢直樹は“おじさんとおじさんが接近してしゃべる”というのが特徴で、その対策をしながら撮影したので、本当に大変だった。でも、がんばればいいことがあるということが、つくづくわかりました。うれしいです」と喜びを滲ませた。
任天堂で「あつまれ どうぶつの森」のプロデューサーを務める野上 恒氏は、ビデオ映像で「シリーズを重ねるごとに、ほかのユーザーとの交流も進化させ、今作では、SNSを通じたユーザー同士の交流もたくさん見られる。私たちも、世界中の皆さまが交流を楽しんでいる様子を、毎日楽しく拝見している」とコメント。
表彰式で登壇した任天堂の上席執行役員 柴田 聡氏は「2001年にシリーズがはじまって、今年で20年。この節目に、このような賞をいただけて光栄に思っています。選考委員会の皆さま、全世界で『あつまれ どうぶつの森』を楽しんでいただけている皆さまに御礼を申し上げたい」と話した。
また、業界への長年の貢献を讃える「功労賞」はYouTuberのHIKAKIN氏、新人賞にあたる「江並直美賞」はTikTokのクリエイターとして知られる景井ひな氏、地域に根ざしたコンテンツやサービスを選ぶ「リージョナル賞」には、岩手日報社とIBC岩手放送が制作した「碑の記憶」プロジェクトがそれぞれ選出された。
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