2021年3月に発売になったAMD「Radeon RX 6700 XT」(以下、RX 6700 XT)は、WQHDゲーミング環境にターゲットを絞ったGPUだ。
前編のレビューからやや時間が経過してしまったが、その理由はライバルGeForce RTX 30シリーズにResizable BAR(AMDが言うところの“Smart Access Memory”)対応vBIOSの配布が3月末に始まったからだ。
RX 6700 XTのライバルであるNVIDIA「GeForce RTX 3070」と比較するのであれば、Resizable BARに対応した完全版と対決させるのが筋だし、何よりRadeonの場合、初期ドライバーだとややパフォーマンスに難がある事も珍しくないので、熟成が進んだドライバーでの検証の方が良いだろう(筆者の気力・体力の問題もあるのだが、そこはそれ)。
インテルもZ590チップセットで正式にResizable BARを表明し、ライバルGeForceもRTX 30シリーズにResizable BAR対応を解放したことで、RX 6000シリーズの強みが一つ消えたことになる。しかし、まだInfinity Cacheや豊富なVRAMという強みは消えていない。果たしてRX 6700 XTは現状どういう立ち位置なのか、実ゲームベースのベンチマークを通じて検証していきたい。
最新ドライバー&Resizable BAR環境で再計測
今回RX 6700 XTを再度検証するにあたり、検証時点での最新ドライバー(Adrenalin 21.3.2、およびGeForce 465.89)とした。比較対象は前回に引き続きRadeon RX 6800(以下、RX 6800)およびRadeon RX 5700 XT(RX 5700 XT)のリファレンスカードを準備した。
競合GPUとなるRTX 3070 FE(Founders Edition)はResizable BAR対応vBIOSに更新済みである。つまりRX 5700 XTを除くすべてのGPUでResizable BARが有効になった状態で検証を行なうことになる。
【検証環境】 | |
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CPU | AMD「Ryzen 9 5950X」 (16コア/32スレッド、3.4~4.9GHz) |
CPUクーラー | Corsair「iCUE H115i RGB PRO XT」 (簡易水冷、280mmラジエーター) |
マザーボード | GIGABYTE「X570 AORUS MASTER」 (AMD X570、BIOS F33i) |
メモリー | G.Skill「Trident Z RGB F4-3200C16D-32GTZRX」 (DDR4-3200、16GB×2)×2 |
ビデオカード | AMD「Radeon RX 6800リファレンスカード」、AMD「Radeon RX 6700 XTリファレンスカード」、AMD「Radeon RX 5700 XTリファレンスカード」、NVIDIA「GeForce RTX 3070 Founders Edition」 |
ストレージ | GIGABYTE「AORUS GP-ASM2NE6200TTTD」(NVMe M.2 SSD、2TB)+ウエスタンデジタル「WDS100T2X0C」(NVMe M.2 SSD、1TB) |
電源ユニット | Super Flower「Leadex Platinum 2000W」 (80PLUS PLATINUM、2000W) |
OS | Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」 (October 2020 Update) |
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