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Instagramのリール機能、使ってますか?

リールは情報収集目的、TikTokは暇つぶし、Z世代の使い分け

2021年04月20日 09時00分更新

インスタの動画共有機能、リールって?

 Z世代(1995年以降生まれの若者たち)においてInstagramやTikTokは人気が高いが、どのように使い分けているのだろうか。Z総研の「Z総研トレンド通信 Instagram後編」を見てみよう。

 「リール」をご存知だろうか。リールとは、InstagramのTikTokに似たショート動画共有機能だ。通常のフィード投稿としてタイムラインに表示されるほか、リールタブなどに投稿できる。

 若者世代にリールとTikTokのどちらをよく見るか訪ねたところ、「TikTok」(50.1%)「どちらかというとTikTok」(15.4%)と、65.5%がTikTokのほうをよく見ると回答している。

 普段どれくらいの時間見ているか聞いたところ、リールは「30分未満」が55%となった。一方、TikTokは56.9%が1時間以上見ていると答えており、リールよりTikTokのほうが総じて長く見られていることがわかった。

 どちらも似た機能を持つが、ショート動画分野では現状、TikTokに軍配が上がるようだ。

リールを使えばInstagramでショート動画を共有できる

リールは情報収集目的、TikTokは暇つぶし

 では、それぞれで見るコンテンツは異なるのだろうか。

 リールで視聴するコンテンツは、「美容系」(87.9%)、「ファッション系」(69.7%)など、Instagramでも人気のコンテンツが多くなっている。メイク動画やヘアアレンジなど、目的を持って情報収集のために見る利用が多いようだ。

 一方でTikTokは、「美容系」(74.6%)、「ファッション系」(63.0%)もやはり人気だが、「ネタ系」(55.8%)、「ダンス系」(55.3%)とリールでは低いコンテンツも人気となっていた。TikTokのほうが様々なジャンルの動画が見られており、暇つぶし感覚で利用されているのだ。

 「TikTokは暇なときに見る感じ。楽しいものとか好きなアイドルとか出てきて、ついつい見ちゃう。インスタはきれいなものとかおしゃれなものが見たいときに見る。情報収集したいとき、遊びに行く前とか欲しいものがあるときとかには便利」と、ある女子大生は言う。

 大人世代にはそっくりに見える機能でも、若者世代はうまく使い分けているようだ。参考にしてみてはいかがだろうか。

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著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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