戦国時代の日本を舞台に、織田信長をはじめとした歴史上の人物を美少女化して人気を博した「恋姫」シリーズの最新作、「戦国†恋姫オンラインX〜奥宴新史〜」が、3月23日にサービス開始した。本作は2016年に発売した「戦国†恋姫X ~乙女絢爛☆戦国絵巻~」の直接の続編となるソーシャルゲームだ。同作について、実際にプレイした様子をお伝えしたい。
歴史モノ美少女化ゲームの
草分けシリーズがついにソーシャルゲーム化!
今やソーシャルゲームの世界では、テーマに沿って有名人を片っ端から美少女化するというのは定番中の定番になっている。だが、そのルーツはどこにあるのかと言えば、2000年代後半から2010年代の初めにかけて続々と登場した一連のPC美少女ゲームと考えていいだろう。歴史物・戦記物をモチーフに、多数の実在した武将を美少女に置き換えた、架空史ハーレムもののゲームもこの頃登場した。
その中でも、三国志を題材にしたBaseSonの「恋姫†無双 ~ドキッ☆乙女だらけの三国志演義~」はこの分野の草分けとも言えるタイトルだ。後に家庭用ゲーム機向けの全年齢版や、テレビアニメなどのメディアミックスも展開したヒットタイトルになった。
さらに、この恋姫シリーズの次なる展開として、戦国時代の日本に舞台を移して新しい物語が描かれたのが「戦国†恋姫~乙女絢爛☆戦国絵巻~」となる。同作はまず全年齢版としてリリースされたが、後にシナリオが追加されたR18版「戦国†恋姫X ~乙女絢爛☆戦国絵巻~」が2016年に発売された。
そんな「美少女化」の元祖とも言うべき恋姫シリーズの最新作が、ソーシャルゲームとして帰ってくるのは、もはや宿命。原作キャラクター総出演は当然のこと、追加キャラクターと新しいストーリーをひっさげて、ついに登場したのが本作「戦国†恋姫オンラインX〜奥宴新史〜」というわけだ。
前作のシナリオが丸ごと楽しめる
大ボリュームの回想ステージ
本作の初期登場キャラは、PC向けアドベンチャーゲームであった前作「戦国†恋姫X」の登場キャラが総出演している。いわゆるハーレムゲーだったので、その大部分が主人公と恋仲になるヒロイン。人数も50人以上ととても多い。そんな前作のシナリオを、本作では外伝としてほぼ丸ごと収録している。
主人公・新田剣丞は、自宅の蔵を掃除中に見つけた古い刀に触れたことをきっかけに時空を超え、武将がすべて美少女という異世界の戦国時代へ飛ばされる。そこで、織田 久遠 信長(おだ くおん のぶなが)と出会い、乱世の影に蠢く異形の「鬼」という脅威に立ち向かう。静止画で進んでいくアドベンチャーゲームでありながら、DVD2枚組の大ボリュームを誇る壮大な物語のすべてが、本作では前史として楽しめる。
この前史も、新章となるメインストーリー本編と同じ形式で、戦闘ステージをクリアしていくことで次のストーリーが解放される。前史シナリオは、戦闘の場面など一部シーンがこの戦闘ステージに置き換えられて省略されたり、成人向けパートなど物語の流れに影響しない範囲で若干割愛されているシーンはあるものの、ほぼ全編収録となっていて、ここだけでも十分過ぎるほど読み応えのある内容だ。
新規プレイヤーにとってこの前史が収録されていることは、ともすれば「賑やかし」として軽視されかねない原作の登場人物に、キャラクターとしての存在感を感じられる点がありがたい。過去作シナリオを体験することで、各ヒロインが登場した経緯や主人公と育んできた関係などを味わうことができ、キャラへの思い入れが段違いに深まって、先々の育成が一層楽しくなる。
特に本作は、初期レア度が★2のキャラでも、最大の★6まで成長させられる仕様になっており、どんな偏ったキャラクターを好きになっても報われる道があるので、新規勢にはぜひ前史からプレイしてお気に入りのヒロインを発見してほしい。
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