週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ウェブムービー「想いをつなぐ」篇

関電工が「導電糸」を使って制作したウェブムービーがすごい

2021年04月08日 15時00分更新

関電工が、ウェブムービー「想いをつなぐ」篇を公開

関電工がウェブムービーを公開

 関電工が、ウェブムービー「想いをつなぐ」篇を、YouTubeの公式チャンネルを通じて公開した。

 2016年に公開した「光を灯す/future with bright lights」の第2弾で、新しい電気技術の素材として注目を集めている「導電糸」を使って、映像作品に仕上げている。

ムービーに使われた「導電糸」って?

 ムービーに登場する、導電糸は株式会社フジックス製の「Smart-X」という商品。ナイロン繊維の糸に銀めっきを施したもので、導電性、制電性に優れることから、スマートフォンやタブレット操作ができる手袋の指先部分などにも使用されている。今回のムービーで使用されているのは、関電工による特注品で、市販品とは太さが異なる。

株式会社フジックス製の「Smart-X」という導電糸を特注してムービーに使用

 導電糸の電気を通す特性を活かして、ムービー内で街並みに光を灯す重要な役割を果たし、インフラを支える関電工の事業内容を表現している。また、「糸」というモチーフが持つ、「物事を結びつける」というニュアンスで、「人と人、想いと想いをつなぐ」というテーマも表現した。

関電工がムービーに込めた想いとは

 関電工は、発電所や工場、オフィスビル、商業施設、病院など、幅広い分野の設備工事を展開している総合設備企業だ。今回のムービーは、「ひとりひとりが、未来を灯す。」というコピーのもと、制作された。導電糸で描かれた街並みや多様な人々に光が灯り、それぞれがつながっていくシーンを通じて、「ひとりひとりが、つながり、ささえあうことで、明るい未来を、社会をつくることに貢献したい」という関電工の企業メッセージと事業活動を描いている。

見るからに制作に根気が要りそうだ

 導電糸、仕掛けを組み合わせたメインのセットから、人々や樹木、街並みなどの細かいパーツまで、綿密に検証を重ねたことで、制作には長い準備期間がかかったそう。本番の撮影では、最大で40テイクを撮ったカットもあり、かなり根気のいる作業だったと同社はコメントしている。

 監督、カメラマン、照明、美術など、制作スタッフは2016年の「光を灯す/future with bright lights」と同じスタッフが担当。制作スタッフからは「前作との違いや両方のよさを再発見してもらえるのも、今回の魅力のひとつ」と話す。

 またアーティストのYeYeさんが中心となって「つながりと希望」をテーマにしたオリジナルの楽曲を制作。セカイイチでギター/ボーカルを担当する岩崎 慧さんが歌唱を、数多くのCM楽曲でも知られる山下 宏明さんがストリングスアレンジを担当した。

 作品を見てみると、手袋に描かれた男女と、ラグビー・ボッチャをしている人物がつながりあうシーンが象徴的に描かれている。撮影時は、複数のスタッフが息を合わせてお互いの指先をつなぎ合わせ、車椅子の人物が左から右を向く複雑な動きも取り入れた。温かみのある灯りで、見ているだけで心が温まる動画に仕上がっている。

優しい光の色合いが印象的

 復旧工事のシーンでは、関電工の社員も制作チームに加わり、からまった糸の上の落ち葉を手でそっと拾い上げるというアクションに参加したという。

 同社のテーマを表現しているだけでなく、アート作品としても面白い今回のムービー。同社のYouTube公式チャンネルで無料公開されているので、ぜひ見てみよう。

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう