unerryは3月26日、国土交通省が主導する、日本全国の3D都市モデルの整備・オープンデータ化プロジェクト「PLATEAU」に参画し、データを公開した。
本データは、大手町、丸の内、有楽町エリア(大丸有エリア)における地下空間や建物階層別データを含む人流データをAI解析し、1分単位の“4次元混雑度”(立体+時間)と“駅からの流入”を生成したもの。PLATEAUサイトにて公開しており、誰でも閲覧できる。
同社は以前より、三菱地所と連携し、大丸有エリアの三菱地所が持つフィールドにおよそ700個のビーコンを設置し、流動人口のデータ化やスマートシティーに向けた取組みを推進してきた。その取り組みの1つとして、2社が連携して、都市のデジタルツイン実現に向けたユースケースとして、データを公開した。
PLATEAU上で公開しているのは平日、休日それぞれの1分単位の「ビル内の階層別混雑度」と「駅からの流入」データで、それぞれ同時間帯の混雑度を5段階評価で可視化している。
これらは、unerryが運営するリアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」に蓄積されたビッグデータのうち、主にビーコン反応データを解析することで、GPSでは捉えきれない地下空間やビルの階層別の人流を計測することで実現したもの。
具体的な可視化方法として、ビル内の階層別混雑度は、大丸有エリア各ビルのフロアを、「オフィス」と商業施設を中心とした「非オフィス」の機能に合わせてゾーニングし、評価している。
「駅からの流入」データは、ビルごとに時間別にどの駅からの流入人数が多いかの割合を表す。これらを組み合わせることにより、例えば、求められる街機能の時間帯別把握や、そこに向けての公共交通機関の利用状況把握などができ、都市計画やエリアマネジメントに役立つという。
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