週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

人気の予感、final監修の1万円以下ANCヘッドホン「ag WHP01K」

2021年03月15日 17時00分更新

1万円以下でもハイブリッド型NCを搭載

 WHP01Kの大きな特徴は、この価格でハイブリッド型(フィードフォワード/フィードバック型)のアクティブノイズキャンセリング回路が搭載されている点だ。

 アクティブノイズキャンセリングとは、周囲のノイズをマイクで拾い、その逆位相の音を出力に混ぜることで、ノイズを低減する機能だが、このマイクの設置を外側にするか内側にするかで2方式に分けることができる。

 外にマイクがあると広帯域のノイズをカバーできるが性能面では限界があり、内側のマイクでは耳に近いので高い性能を出しやすいが帯域は狭い、というようにそれぞれ長所と短所がある。そのためフィードフォワード/フィードバックの両方を搭載したハイブリッド方式にすることで、ノイズキャンセリングの効果を高められる。

 ただし、そのぶん高価になるが、WHP01Kではそれを1万円を切る価格で実現している。

 実際に使用してみるとノイズキャンセリングの効果は大きい。オンにすると、すうっと周囲の喧騒が引いていき静かになる。ただ、人の声は聞こえる。低いゴオッというような空調音などがなくなる感じだ。

 他社の高級機ほどノイズキャンセリングの度合いは強くないかもしれないが、通常の使用ではまず問題にはならないと思う。外音取り込み機能がない点は物足りないが、だれかと話すときでも、ヘッドホンの場合は首にかければよいので、完全ワイヤレスほど必要性はないかもしれない。

 WHP01Kの特徴は、ノイズキャンセリング機能を独立して使用できる点だ。このためノイズキャンセリングの切り替えボタンは、ノイズキャンセリング機能のオン/オフというよりも、ノイズキャンセリング回路用に独立した電源スイッチと考えた方がいい。このため、主電源を立ち上げなくてもノイズキャンセリングを使用することができ、ノイズキャンセリングのみの場合は約60時間の使用が可能だという。

 ただし、主電源をオフにしても、ノイズキャンセリング回路への電源供給は続くので注意が必要だ。ノイズキャンセリングが使用中だとLEDがまだ点灯しているのでそれを確認する癖をつけると良いと思う。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事