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すべてがゲームプレイのために! 真のゲーミングスマホ、ASUS「ROG Phone 5」発表

2021年03月10日 20時15分更新

 ASUSは10日(現地時間)、オンラインで発表会を開催し、ゲーミングスマホ「ROG Phone」の4世代目となる「ROG Phone 5」シリーズを発表した。国内でのリリースはまだ未定だが、海外では3月から順次発売される。価格は799ユーロ(約10万3000円)から。

海外で発表されたROG Phoneの最新モデル「ROG Phone 5」

Snapdragon 888搭載でAntutuのスコアは74万点オーバー
高い冷却性能で安定したフレームレートもアピール

 ROG Phone 5の特長として、ゲーミングスマホの基礎となるべき「Performance」「Display」「Audio」「Battery」「Gaming Ergonomics」の5つのポイントすべてで強化していることが紹介された。

ASUSがピックアップしたゲーミングスマホとしての5つのポイント

 まずパフォーマンスでは、現時点で最高峰の「Snapdragon 888 5G」を搭載。前モデルと比較して25%アップの処理性能、35%アップのレンダリング速度を実現。独自のチューニングとの組み合わせで、Antutu 8のスコアは74万点を超えるという。

Snapdragon 888を搭載

Antutu 8では74万点オーバーのスコア

 一方でただ性能が高いというだけでなく、ゲームに特化した「X Mode」のもとで安定したフレームレートを出すことで、実プレイ時のメリットをアピールする。そこで重要となるのが冷却性能。端末の中心部に配置されたCPUは、大型化した3Dベイパーチャンバーによって効率的に放熱。また、新型になった外付けファン「AeroActive Cooler 5」装着時はCPU温度を最大10度、表面温度を最大15度冷却できるという(標準モデルではオプションに)。

高性能CPUのパフォーマンスを発揮させるための冷却機構

標準モデルではオプションになった外付けクーラー「AeroActive Cooler 5」

実際に装着した状態での写真

ライバル機と比較してのフレームレートの安定度をアピール

144Hzのリフレッシュレート対応 イヤフォン端子も復活
充電中に発生する熱に影響されにくいCPU配置

 ディスプレーは前モデルに引き続き、144Hzのリフレッシュレートに対応したサムスン製有機ELパネルを採用。タッチサンプリングレートは300Hz(前モデルは270Hz)まで向上している。画面サイズは若干縦方向に伸び、6.78型(20.4:9、1080×2448)と大型化している。

今回もリフレッシュレート144Hzのパネルを採用

 続いてサウンド。本体には、横画面時左右上部の対称的な位置に、12×16mmという大型のスピーカーを搭載。出力は21%アップしている。また、前モデルでは本体からは省かれたイヤホン端子が復活。ESS製の高品質オーディオDACで出力される。また、DIRACによる補正技術で、より正確で干渉が小さく、またクロストークを減らしているという。

大型化されたスピーカーで迫力のサウンドを再生

本体にヘッドフォン端子を用意。DACにも力を入れている

 バッテリーについては、容量自体は前モデルと同じ6000mAhだが、セルを2つ搭載することで充電を高速化。最大65W入力に対応するほか、2つのセルの間にCPUを配置することで、充電によって生じる熱の影響を受けにくくしている。空の状態からの場合、30分で4400mAh、51分でフル充電が可能。また、バッテリーが減ってきた状況ではCPU/GPUのクロックやリフレッシュレート、タッチの反応をあえて落とすことで、長持ちさせるモードも用意されている。

2つのバッテリーセルの間にCPUを配置する

51分で空の状態からフル充電が可能

ゲームプレイにも対応したバッテリー延長モードを用意

このモードでのプレイ時間の長さを紹介

ドット絵風のイルミネーション表示のデザイン
アンテナやマイクもゲームに特化したレイアウト

 端末のデザイン、スタイル面も新しくなっている。

 まずデザインについては、前モデルで追加アクセサリーの専用ケースで実現されていたドット絵風のイルミネーションを本体に採用。ゲームプレイ中の盛り上がりを演出してくれる。

ドットマトリックスデザインを採用

 横画面時の上部側面にある超音波式ボタンの「AirTrigger」も5になって引き続き搭載。本体のモーションコントロールセンサーとの組み合わせによる、各種操作が可能になっている。

側面ボタンとモーションコントロールの組み合わせ

 アンテナやマイクの位置もゲーム用に特化されており、ゲームプレイ時に、Wi-Fi接続、声によるコミュニケーションがスムーズになるように設計されている。

マイクの位置でもゲームに特化している

 また、「eSports mode」も興味深い。これはゲームプレイ中に通知を表示させない、余計な操作を防いだりするほか、特殊な機能をあえて不可にすることで、プレイヤー間のフェアなプレイを実現するというものだ。

ゲームの公平なプレイに適した「eSports mode」

 ROG Phoneの特徴と言えば、専用の周辺機器もあるが、今回は本体サイズも変更されたことで、Bluetoothの外付けパッドなどを除いて互換性が無くなっており、2画面スマホ化する「TwinView Dock」も用意されていない。

周辺機器を今回も用意

コントローラーと一体化するクリップ

従来モデルとの互換性は一部機器に限られる

本文では触れていないが、アウトカメラは1/1.7型&6400万画素のソニー「IMX686」がメインで、超広角とマクロとの組み合わせ

3モデル構成で最上位モデルには18GB(!)メモリー搭載
日本登場にも大いに期待

 最後にモデル構成。標準モデルとなる「ROG Phone 5」はメモリー/ストレージで3タイプ用意されており、8GB/128GBが799ユーロ(約10万3000円)、12GB/256GBが899ユーロ(約11万6000円)、16GB/256GBが999ユーロ(約12万9000円)。背面にアニメーション表示が可能なイルミネーション部を持ち、AeroActive Cooler 5も付属する「ROG Phone 5 Pro」は16GB/512GBで1199ユーロ(約15万5000円)。

今回の「ROG Phone 5」は3タイプが用意されている

標準モデルの「ROG Phone 5」は、Storm whiteとPhantom blackの2色

ROG Phone 5 Proは背面のデザインが異なる

 「ROG Phone 5 Ultimate」は、モノクロのデザインが美しく、スマホ史上最大をうたう18GBメモリー(ストレージは512GB)を搭載する最上位モデル。パッケージにはキャップやステッカー、タオルなど、ROGファン向けのグッズもセットになっている。こちらは5月発売で、1299ユーロ(約16万8000円)。

ROG Phone 5 Ultimate

なんと18GBメモリーを搭載

ROG Phone 5 Ultimate専用パッケージには各種グッズも同梱されている

ASUS「ROG Phone 5」
ディスプレー 6.78型有機EL(20.4:9)
画面解像度 1080×2448
サイズ 77×173×9.9mm
重量 239g
CPU Snapdragon 888 5G
最大2.84GHz(オクタコア)
メモリー/ストレージ 8GB/128GB
12GB/256GB
16GB/256GB
16GB/512GB(Pro)
18GB/512GB(Ultimate)
5G対応バンド サブ6(n/1/2/3/5/7/8/12/20
/25/28/38/40/41/66/71/77/78/79)
無線LAN Wi-Fi 6E
カメラ アウト:64メガ(標準、IMX686)
+13メガ(超広角)+マクロ
/イン:24メガ
バッテリー容量 6000mAh(65W充電対応)
イヤホン端子
USB端子 Type-C
カラバリ Storm white、Phantom black
(ROG Phone 5)
 

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