ASUSは10日(現地時間)、オンラインで発表会を開催し、ゲーミングスマホ「ROG Phone」の4世代目となる「ROG Phone 5」シリーズを発表した。国内でのリリースはまだ未定だが、海外では3月から順次発売される。価格は799ユーロ(約10万3000円)から。
Snapdragon 888搭載でAntutuのスコアは74万点オーバー
高い冷却性能で安定したフレームレートもアピール
ROG Phone 5の特長として、ゲーミングスマホの基礎となるべき「Performance」「Display」「Audio」「Battery」「Gaming Ergonomics」の5つのポイントすべてで強化していることが紹介された。
まずパフォーマンスでは、現時点で最高峰の「Snapdragon 888 5G」を搭載。前モデルと比較して25%アップの処理性能、35%アップのレンダリング速度を実現。独自のチューニングとの組み合わせで、Antutu 8のスコアは74万点を超えるという。
一方でただ性能が高いというだけでなく、ゲームに特化した「X Mode」のもとで安定したフレームレートを出すことで、実プレイ時のメリットをアピールする。そこで重要となるのが冷却性能。端末の中心部に配置されたCPUは、大型化した3Dベイパーチャンバーによって効率的に放熱。また、新型になった外付けファン「AeroActive Cooler 5」装着時はCPU温度を最大10度、表面温度を最大15度冷却できるという(標準モデルではオプションに)。
144Hzのリフレッシュレート対応 イヤフォン端子も復活
充電中に発生する熱に影響されにくいCPU配置
ディスプレーは前モデルに引き続き、144Hzのリフレッシュレートに対応したサムスン製有機ELパネルを採用。タッチサンプリングレートは300Hz(前モデルは270Hz)まで向上している。画面サイズは若干縦方向に伸び、6.78型(20.4:9、1080×2448)と大型化している。
続いてサウンド。本体には、横画面時左右上部の対称的な位置に、12×16mmという大型のスピーカーを搭載。出力は21%アップしている。また、前モデルでは本体からは省かれたイヤホン端子が復活。ESS製の高品質オーディオDACで出力される。また、DIRACによる補正技術で、より正確で干渉が小さく、またクロストークを減らしているという。
バッテリーについては、容量自体は前モデルと同じ6000mAhだが、セルを2つ搭載することで充電を高速化。最大65W入力に対応するほか、2つのセルの間にCPUを配置することで、充電によって生じる熱の影響を受けにくくしている。空の状態からの場合、30分で4400mAh、51分でフル充電が可能。また、バッテリーが減ってきた状況ではCPU/GPUのクロックやリフレッシュレート、タッチの反応をあえて落とすことで、長持ちさせるモードも用意されている。
ドット絵風のイルミネーション表示のデザイン
アンテナやマイクもゲームに特化したレイアウト
端末のデザイン、スタイル面も新しくなっている。
まずデザインについては、前モデルで追加アクセサリーの専用ケースで実現されていたドット絵風のイルミネーションを本体に採用。ゲームプレイ中の盛り上がりを演出してくれる。
横画面時の上部側面にある超音波式ボタンの「AirTrigger」も5になって引き続き搭載。本体のモーションコントロールセンサーとの組み合わせによる、各種操作が可能になっている。
アンテナやマイクの位置もゲーム用に特化されており、ゲームプレイ時に、Wi-Fi接続、声によるコミュニケーションがスムーズになるように設計されている。
また、「eSports mode」も興味深い。これはゲームプレイ中に通知を表示させない、余計な操作を防いだりするほか、特殊な機能をあえて不可にすることで、プレイヤー間のフェアなプレイを実現するというものだ。
ROG Phoneの特徴と言えば、専用の周辺機器もあるが、今回は本体サイズも変更されたことで、Bluetoothの外付けパッドなどを除いて互換性が無くなっており、2画面スマホ化する「TwinView Dock」も用意されていない。
3モデル構成で最上位モデルには18GB(!)メモリー搭載
日本登場にも大いに期待
最後にモデル構成。標準モデルとなる「ROG Phone 5」はメモリー/ストレージで3タイプ用意されており、8GB/128GBが799ユーロ(約10万3000円)、12GB/256GBが899ユーロ(約11万6000円)、16GB/256GBが999ユーロ(約12万9000円)。背面にアニメーション表示が可能なイルミネーション部を持ち、AeroActive Cooler 5も付属する「ROG Phone 5 Pro」は16GB/512GBで1199ユーロ(約15万5000円)。
「ROG Phone 5 Ultimate」は、モノクロのデザインが美しく、スマホ史上最大をうたう18GBメモリー(ストレージは512GB)を搭載する最上位モデル。パッケージにはキャップやステッカー、タオルなど、ROGファン向けのグッズもセットになっている。こちらは5月発売で、1299ユーロ(約16万8000円)。
ASUS「ROG Phone 5」 | |
---|---|
ディスプレー | 6.78型有機EL(20.4:9) |
画面解像度 | 1080×2448 |
サイズ | 77×173×9.9mm |
重量 | 239g |
CPU | Snapdragon 888 5G 最大2.84GHz(オクタコア) |
メモリー/ストレージ | 8GB/128GB 12GB/256GB 16GB/256GB 16GB/512GB(Pro) 18GB/512GB(Ultimate) |
5G対応バンド | サブ6(n/1/2/3/5/7/8/12/20 /25/28/38/40/41/66/71/77/78/79) |
無線LAN | Wi-Fi 6E |
カメラ | アウト:64メガ(標準、IMX686) +13メガ(超広角)+マクロ /イン:24メガ |
バッテリー容量 | 6000mAh(65W充電対応) |
イヤホン端子 | ○ |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | Storm white、Phantom black (ROG Phone 5) |
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります