無人ストア事業を展開する600は3月9日、同社の無人ストア事業の運営によって培ったノウハウを基にした自販機DX事業の一環として、自販機の訪問最適化に特化したAIを用いたサービス「Vending Hero」(ベンディングヒーロー)を提供開始した。
自動販売機のルートオペレーション業務においては、「ルート担当者の能力によってルート毎の運営の質が変わってしまうこと」や「ルート担当社員の高齢化や人手不足に対応した業務の効率化の必要性が高まっていること」、「長時間労働を是正する働き方改革が急務であること」などが課題として顕在化しているという。
Vending Heroを導入することで、これまでルートオペレーション担当者の勘と経験に頼っていた自販機の訪問スケジュールやルートの策定がAIによって自動化される。また、自販機の商品コラム(裏側の商品の入り口)も売れ行きを考慮して最適化されたセットが自動的に提案される。これらにより、無駄な訪問が減ると同時に、販売の機会ロスを減らすという。
・コラムと補充本数の最適化
売上情報と商品ごとの投入コラム制約条件、季節情報などを考慮して、売上を高めながらも品切れしない、訪問頻度を減らす最適なコラムセットをAIが自動的に算出。
・自販機訪問計画の最適化と自動化
様々な制約条件(訪問時間指定、担当シフト)や売上情報などを考慮して、AIが毎日の自販機訪問計画を自動的に算出。当日だけでなく、2週間以上の長期訪問計画を最適化した上で当日の訪問計画を確定させる。
・改善効果の可視化とデータ経営の推進
ルート担当ごと補充本数の推移や、売上金額、販売ロス率など、様々なデータをダッシュボードで表示。ルート担当者や営業所長、企画部や経営陣などあらゆるスタッフが必要とするデータを可視化する。
3月23日12時05分より、本サービスのリリースを記念して、自販機DXのためのAI活用についてのオンラインセミナーを開催。本サービスで採用されているAIの紹介、自販機ビジネスへの実際の導入の際の留意点、自販機DXにおける改善効果測定、自販機オンライン化のコストパフォーマンス、AI活用の勘所などについて、同社代表取締役の久保氏が発表する。こちらの専用フォームから参加登録できる。
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