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ソニーとヤマハ発動機、「移動を楽しくする」エンターテインメント車両の新サービス開始

2021年03月08日 19時00分更新

 ソニーとヤマハ発動機は3月8日、共同開発したエンターテインメント車両Sociable Cart:SC-1を用いたサービスを3月5日より開始したことを発表した。

 沖縄のカヌチャリゾートと東南植物楽園での「ムーンライトクルーズ」に次ぐサービス「らくがきクルーズ」は、ヒトとクルマの新たなコミュニケーション機会を提供するもので、沖縄県中頭郡北中城村のイオンモール沖縄ライカムで運行中。期間は3月5日から29日(14時から17時)。

 今回開催しているクルージングサービス、らくがきクルーズは乗車による体験に加えて、乗車しないSC-1周囲のユーザーも参画可能なサービス。

 会場で提供される「らくがきクルーズマップ」は、SC-1が周回する街を想定したビルや家、樹木などの輪郭の図形が記載された塗り絵用紙となっている。この用紙にユーザーが自由に色をぬり分け、また好きな画像等を追加したものを専用プログラムでスキャンすることで、自動で立体的な3DCG映像の街に仕上がる。その後、ぬり絵製作者の子どもや家族がSC-1に乗車して、自分が創作したオリジナルの街中を車内のディスプレーを見ながらクルージングを楽しめる。

 また、専用の用紙「らくがきカート」にオリジナルの車両をデザインして、この街を走らせることができる。車両前面と側面を手書きして専用プログラムでスキャンをすると自動で3DCG映像に仕上げられる。SC-1が周回する会場内中央に設置された大型モニターには街が構成されており、様々な車両と共に自分のデザインした車両が走行する姿を見て楽しむことができる。

 価格は、らくがきクルーズ1回(1人)500円(イオンモールアプリ提示で300円)、1回(1グループ)最大1000円(イオンモールアプリ提示で800円)。らくがきカート1回(1枚)300円(イオンモールアプリ提示で100円)となっている。

 Sociable Cart:SC-1は、人の視覚能力を超えるイメージセンサーを車両の前後左右に搭載し、360度全ての方向にフォーカスが合された映像を車内のディスプレーに映し出すことで、車両周囲の環境を一度に把握できることに加え、搭載したイメージセンサーの超高感度な特性と内部に設置されたディスプレーの高い解像度により、昼夜を問わずライトなしに認識できることを特長としている。

 加えて、SC-1にはソニーが開発した複合現実感(Mixed Reality)技術を搭載しており、乗員がディスプレーで見ることができる周囲の環境を捉えた映像に様々なCGを重畳することで、景色を見るだけであった車窓をエンターテインメント空間に変貌させて、移動自体をより楽しめるようにできる。

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