週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

Qualcomm Snapdragon Soundとは? 96kHz/24bit対応のaptX Adaptiveを軸にした新しいオーディオ体験

2021年03月08日 13時30分更新

クアルコムが持つ様々な技術の複合体

 この動画の中で副社長のジェームス・チャップマン氏は、現状の様々な問題点を挙げて「今日のワイヤレス環境は完全ではない」と語っている。そして、Snapdragon Soundとは「クアルコムの持つ、様々な技術の複合体」だと語る。つまり、ワイヤレスオーディオの問題を解決するためには、スマホやイヤホンなど、一分野に特化することなく、統合的(横断的に)見る視点が大切だ。この考え方こそが、Snapdragon Soundだという。

ワイヤレスオーディオの問題点

Snapdragon Soundイメージ

 Snapdragon Soundの構成要素としては、「Snapdragon 888」などのモバイルプラットフォーム、「QCC515x」「QCC514x」「QCC3056」など、ヘッドホン・イヤホン向けチップ、「TrueWireless Mirroring」「aptX Adaptive」など、オーディオ音声技術が統合されたものである。

構成技術

 Snapdragon Soundに対応する利点は、音質がサンプリングレート比で2倍向上し、レイテンシ(処理の遅延)が従来に比べて45%小さくなる。ほかにも接続の安定化、無線環境への動的な対応力の向上、再生時間の延長などが挙げられている。

利点

 また、なぜこのタイミングで発表したかというと、完全ワイヤレスイヤホンの登場、高音質ストリーミングの普及、5GとWi-Fi6などネットワーク環境の進歩、ゲーミング産業の成長、そしてリモートワーキングの現状があるという。

 ジェームス・チャップマン氏は続けて、技術を単に世に出すだけでは不足で、それをテストして保証することも大事だという。それをカスタマーが手に取るときにわかることが大事で、そこで見えるロゴが設定されている。

ロゴ

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事