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シャープが不織布マスクの大口注文を開始、専用の販売サイトを用意

2021年03月05日 17時00分更新

 シャープは、同社製不織布マスクの大口注文を開始した。

 2021年3月5日正午以降、シャープのECサイト「COCORO STORE」に、新たに大口注文用の販売サイトを用意している。

 不織布マスクふつうサイズの1200枚セット、小さめサイズの1200枚セットをそれぞれラインアップ。価格はいずれも6万円(税込)となっている。送料は無料。

 同社では、「かねてより要望があった大口での注文に対応したものであり、企業や自治体、各種施設などからの注文を想定している。2021年2月以降、三重工場での生産体制の拡充にともない、大口注文に対応できるようになった。個人ユーザーも大口注文をすることができる」とする。

 不織布マスクを生産している三重工場では、従来は、ふつうサイズで日産60万枚、小さめサイズで日産10万枚の合計で日産70万枚体制だったが、現在はふつうサイズが日産70万枚体制に増強しており、合計で日産80万枚の体制となっている。

 マスクの生産は、液晶パネル生産の三重工場のクリーンルームを利用しており、従来はふつうサイズが7台、小さめサイズが2台の生産整備が導入されていたが、ふつうサイズの生産用に2台の設備を追加。合計11台でマスクが生産できるようになっている。

 同社では、2020年4月から、COCORO STOREにおいて、抽選販売を開始。それ以降、毎週水曜日に抽選を行っており、2021年3月10日に予定されている抽選で45回目を迎えることになる。

 また、2020年12月からは、毎月定期購入ができる「マスク定期便サービス」をスタート。毎月30枚ずつのマスクが送料無料で届けられる。マスクを購入する手間が省け、買い忘れの心配がなくなるとともに、マスクはポストに届くことから、不在時に受け取りができないという不安が解消されるのが特徴だ。価格は1650円(税込)となっている。

 さらに、2021年2月からは、三重工場がある三重県多気町のふるさと納税の返礼品に新たに採用され、30枚入りを、それぞれ1、6、12箱の3コースのなかから選択できる。ふるさと納税を行なうと、多気町から、寄附金5500円あたり1箱が、お礼の品として届けられる。

 今回の大口注文は、これに続くもので、マスクが10枚入りとなったピロー包装したものを120個入りとしており、化粧箱や個装は行なっていない。1枚当たりの単価は50円であり、定期便の1枚55円よりも1割安い。

 さらに、シャープでは、フェイスシールド(2製品・3サイズ)、アイシールド(1サイズ)、マウスシールド(2サイズ)の大口注文も開始した。飲食店や製造現場、医療現場、テレビ局などでの需要を見込んでいる。

 大口注文のラインアップは、フェイスシールドは、ポリカーボネートフレーム(Mサイズ)が50個セットで、価格は8万9100円。通常価格に比べて9900円引きとなる。チタンフレーム(Mサイズ)および同(Sサイズ)は10個セットで、価格は8万5300円(4500円割引)。アイシールドは、チタンフレーム(Mサイズ)が10個セットで、価格7万1060円(3740円割引)。マウスシールドは、チタンフレーム(Mサイズ)が10個セットで、価格は5万6800円(3000円割引)、チタンフレーム(Sサイズ)は、10個セットで、価格は5万6800円(3000円割引)となる。いずれも税込。

 フェイスシールド、アイシールド、マウスシールドは、シャープ米子工場で生産しており、液晶パネル開発で培ったフィルム表面の特殊加工技術「モスアイ」を活用したのが特徴だ。また、チタンフレーム部はメガネフレームの生産で有名な福井県鯖江市で製造している。

 米子工場では、今回の大口注文の開始にあわせた増産や生産体制の強化は行なっていない。

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