DJI JAPANは3月2日、フルセット版FPVドローン「DJI FPV」を発表した。
DJI FPVはレース用FPVドローンの高速飛行性能や従来型ドローンのシネマティックな映像撮影を実現するカメラ性能、DJIの一般向けドローンが持つ安全機能と伝送技術の全てを兼ね備えている。また、オプションとして、片手の動きだけでドローンを制御できる画期的なモーションコントローラーにも対応している。
DJI FPVは初心者からプロに至るまで、誰でも自分のスキルレベルに合ったフライトモードを3種類から選択することができる、DJI史上初の統合型FPVドローン。
ノーマル(N)モードは、Nモード中、GPSやドローン底部のビジョンポジショニングシステム(VPS)を使用してその場でホバリングするなど、他のDJIドローンと同様の動作をする。最も使いやすいモードで、フロント部にある障害物検知センサーで近くにある障害物を検知すると、機体は減速する。ただし、パイロットは検知された障害物をドローンが回避するよう操作する必要がある。
マニュアル(M)モードは、経験豊富なユーザー向けに設計されたモードで、自由度の高い操作が可能。Mモード中は、全てのセンサーとホバリング機能が無効になる。
スポーツ(S)モードは、ハイブリッドモードで、Mモードのダイナミックな動作性とNモードの主要な安全機能という両方のモードの特性を併せ持つ。Sモードは3種類のモードの中で中間に位置し、FPV飛行に慣れてきたパイロットが、自分のスキルをより探求できるように設計されている。
本製品には、高速飛行を可能にする高性能モーターを搭載。また、直感的に使えるUIと最新の安全機能により、優れた操作感を実現している。FPVシステムは、DJI独自のO3伝送技術により、低遅延かつ高解像度でドローン映像を伝送する。それに加え、RockSteady電子式映像ブレ補正技術により、非常に滑らかで安定した4K動画を60fpsで撮影することができる。
また、1080p/120fpsの4倍スローモーション動画を撮影することができるため、印象的な瞬間を細部まで鮮明に再現できる。さらに、撮影した映像はH.265またはH.264フォーマットで保存できるため、メモリーカードの容量を節約できると同時に、圧縮しても高画質のまま保存が可能。
最先端のレース用モーターを使用しているため、飛行中に高速アクションが可能で、O3伝送システムは素晴らしい信頼性を確保した。新たに開発されたこのモーターは最大飛行速度は140km/h、停止した状態から2秒で100km/hまで加速することができる。
初心者がより安心かつ安全に飛行することができる緊急ブレーキ&ホバリング機能を新たに搭載し、空域制限や潜在性のある危険をパイロットに知らせるGPSベースのジオフェンスシステム、また、付近を有人航空機が飛行する場合にパイロットに警告するDJIのAirSence ADS-Bレシーバーシステムなど、DJIの安全機能が多数搭載されている。
本製品は、DJI公式オンラインストアstore.dji.comやDJI認定ストア、DJI正規販売代理店等、およびAmazonにて販売中。価格はFPVドローン、送信機2、FPV Goggles V2、ケーブル全てとバッテリー1個が含まれるDJI FPVコンボが15万4000円。追加のインテリジェントフライトバッテリーと専用の充電ハブが同梱されたDJI FPV Fly Moreキットは3万3000円、オプションのモーションコントローラーは別売で、1万7600円。
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