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「LINEだと相手と親しくなりやすい気がする」

女性の2人に1人が仕事相手とLINEでやりとりする!?

2021年03月02日 09時00分更新

仕事にLINEを使う人たち

 皆さんは、仕事先とのコミュニケーション手段に何を使っているだろうか。15~79歳男女を対象としたNTTドコモ モバイル社会研究所の「2020年一般向けモバイル動向調査」(2021年2月)を見てみよう。

 仕事関係の相手に日常会話を伝える手段について調査した結果、全体では「LINEでのメッセージ」「スマホ・ケータイでの通話(LINE通話含む)」「直接会って伝える」が約4割となった。

 男性10代~20代では約5割、女性10~30代では6割以上と、仕事相手とも「LINEでのメッセージ」を利用する若年層は多い。また仕事相手とも「LINEでのメッセージ」を利用する割合は女性は全体で54.2%と半数を超えたが、男性は全体で32.4%だった。

 40代~50代でも約5割、60代でも約4割に上るなど、女性のほうが仕事相手ともLINEメッセージをよく利用している。一方、50代以上のシニアの男性はLINEでのメッセージで仕事関係の相手と会話をしている人は少なかった。

 LINEメッセージはコミュニケーション手段としてすっかり定着し、仕事面でもよく利用されるようになっているというわけだ。

 「LINEだと相手と親しくなりやすい気がする。LINEが嫌じゃないという相手とは積極的にLINEを利用している。いざとなったら通話もできるし、プッシュ通知もいくから便利」とある20代女性は言う。

普段はメッセージを交わし、いざとなれば通話もできるLINEは使い勝手がよい

シニア層は通話と対面中心

 シニアは「家の固定電話での通話」「スマホ・ケータイでの通話(LINE通話含む)」など「通話」を利用している人も多かった。若年層では男女ともに仕事相手との会話に「家の固定電話」を利用する人が少ないが、70代では「家の固定電話」の利用が4割以上となった。

 なお、仕事関係の相手との会話は「直接会って伝える」が男女とも全体で約4割程度だった。直接コミュニケーションしたい人は多い。

 シニア層は、直接会ったり、通話を利用することが多い。文章のみでのやり取りではなく、顔を合わせてや声を通じたコミュニケーションがやりやすいのだ。

 世代によって、好むコミュニケーション手段は異なっている。コミュニケーションする相手によって手段を使い分けたり、相手に合わせるとコミュニケーションしやすくなるかもしれない。

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著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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