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Xperia PROは高画質生配信を可能にするまさにプロ向け機材だ!

2021年02月25日 11時00分更新

カメラ好きが好む仕上がりのカメラ

 カメラの機能や性能はXperia 1 IIとほぼ同じ。背面カメラは、超広角(16mm/約1220万画素/F値2.2)、望遠(70mm/約1220万画素/F値2.4)、標準(24mm/約1220万画素/F値1.7)に加えて3D iToFセンサーを搭載。インカメラは約800万画素/F値2.0となっている。

カメラは三眼+3D iToFセンサーで、ZEISSレンズなのもXperia 1 IIと同じ

インカメラはディスプレー外にあり、ノッチやパンチホールはない

 カメラ系のアプリも標準アプリに加えて「Photography Pro(Photo Pro)」と「Cinematography Pro(Cinema Pro)」も搭載。単体でも高品質な写真や動画を撮ることができる。残念ながらHDMI入力による外部のデジカメやDVカムからのソースをPhoto ProやCinema Proで使うことはできない。

ソニーのデジカメ「αシリーズ」を踏襲したUIで写真撮影ができるPhoto Pro。リアルタイム瞳AFや毎秒20コマ連写などの機能が使える

映画に使うようなビデオカメラでの動画撮影が体験できるCinema Pro。ソニーの業務用カメラ「VENICE」の開発チームが監修している

 以下はXperia PROで撮影した作例。基本的には標準カメラアプリを使ってオートで撮影している。全体的に見たままを映し出している感じで、いわゆる色合いなどが強調されたCG感のある仕上がりではない。従来のカメラ好きからはこちらのほうが好かれるのでは、という印象だ。

標準カメラで撮影。自然な発色で不自然さはない

望遠カメラで撮影。標準より若干精細さは劣る

望遠カメラでデジタルズーム3倍で撮影。手ぶれの影響はあまり感じられない

広角カメラで撮影

標準カメラでピントが合うギリギリのポイントで撮影

標準カメラで撮影。西日のあたる条件だったが、しっかりとピザにシズル感がでている

標準カメラで撮影。手持ちのため手ぶれがやや気になる

インカメラはひとりなら背景もしっかり写せる画角

メモリーの容量とハイスペックなCPUで
ベンチマークも好成績。長く使えるモデルだ

 プロセッサーはSnapdragon 865。すでに新型のハイエンドモデルSnapdragon 888が発表されているため、世代としてはひとつ前にはなるものの、十分ハイパフォーマンス。さらにメモリーは12GBも搭載(キャリア版Xperia 1 IIは8GB)しているので、映像配信などヘビーな作業もサクサクとこなせる。

 以下は各種ベンチマークの結果。メモリーの多さも相まって好成績となった。

AnTuTu Benchmark

Geekbench 5

3DMark

Geekbench 5を2回連続で行なったあと、背面温度を測定すると、約38.2度だった

 そのほかバッテリーは4000mAhでワイヤレス充電には非対応。NFCは搭載しているがFeliCaは非搭載のため、おサイフケータイは利用できない。このあたりも日常的に使うスマートフォンではなく、やはり「映像配信用機材」として捉えた方がいいだろう。

バッテリーが60%台でPD対応充電器からの充電を行ったとき、約8.78V/1.6Aで充電できた

【まとめ】デジカメとの組み合わせで
配信機材として実力を発揮するスマホ

 使い方としてはかなり特化したモデルだが、ストリーミング、特に屋外からの生配信を高画質で行ないたい場合は、このXperia PROとデジカメやDVカムとの組み合わせが簡潔で使い勝手も良い。使う人を選ぶスマートフォンだが、はまればベストな機材として愛用できるだろう。

■関連サイト

「Xperia PRO」の主なスペック
メーカー ソニーモバイルコミュニケーションズ
ディスプレー 6.5型有機EL(21:9)
画面解像度 1644×3840ドット
サイズ 約75×171×10.4mm
重量 約225g
CPU Snapdragon 865
メモリー 12GB
内蔵ストレージ 512GB
カメラ画素数 アウト:約12MP(16mm/F2.2)
+約12MP(70mm/F2.4)
+約12MP(24mm/F1.7)
/イン:約800万画素
5G Sub6+mmW
DSDV
FeliCa/NFC ×/○
HDMI入力
ワイヤレス充電 ×
バッテリー容量 4000mAh
生体認証 ○(指紋)
カラバリ ブラック
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