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スマホ時代に生き残れるのは体温計内蔵フィーチャーフォンか!?

2021年02月22日 10時00分更新

2021年のフィーチャーフォンにはセンサーが内蔵される

 スマートフォン市場でHDM Globalが展開するノキアブランドの端末がじわじわと人気を回復しています。またスマートフォンだけではなく、過去にヒットしたフィーチャーフォンのリバイバルモデルも毎年出しており、こちらも人気になっています。2018年に登場した「Nokia 8110 4G」は、あの映画「マトリックス」に出てきたスライド式モデル「Nokia 8110」の復刻版。バナナフォンというニックネームを持った同製品らしく、イエローカラーも大きな話題となりました。

ノキアの復刻フォンとして大きな注目を集めた「Nokia 8110 4G」

 HDM Globalは2019年以降もリバイバルフィーチャーフォンを出しています。2021年1月には「Nokia 8000 4G」「Nokia 6300 4G」の2機種をリリースしました。しかし、バナナフォン時代ほどの話題にはなっておらず、日本でも知らない人が多いでしょう。Nokia 8000 4Gはノキアの過去のプレミアムモデルの復刻製品ですが、金属ボディーのオリジナルモデルに対し、復刻版はプラスチックボディー。ぱっと見のデザインは似ているようでも質感はまったく違います。筆者のようなノキアマニアにとって、納得いく製品ではないのが残念です。

「Nokia 8000 4G」。復刻版はカジュアル仕上げ

 日本ではソフトバンクがオンライン専用ブランド「LINEMO」を発表しましたが、無料通話は付属しません。もはや通話はLINEなどSNSサービスを使うユーザーが多いからとのことですが、これは日本だけの話ではなく新興国でもその動きは広がりつつあります。ノキアのリバイバルフィーチャーフォンが話題にならないのも、通話がメインのフィーチャーフォンへの消費者の関心が薄れてきているからでしょう。

 フィーチャーフォンはスマートフォンより安いからまだまだ需要はありそうですが、ベトナムのVsmartが60万ドン、日本円で約2800円のスマートフォン「Bee Lite」を発売。ここまで安いともはやフィーチャーフォンを買う必要性が無くなります。

2800円のスマホ「Bee Lite」

 フィーチャーフォンも日本円で1000円程度ならまだ価格競争力はありそうですが、今度はメーカー側に利益が出ません。それではフィーチャーフォンはもう生き残ることは難しいのでしょうか? インドのLAVAはフィーチャーフォンに新しい機能を乗せて、スマートフォンとの差別化を図ろうとしています。

 LAVAの「Pulse」「Pulse 1」は10キーの付いた普通のフィーチャーフォンですが、どちらもセンサーを搭載しています。Pulseは心拍測定センサーを搭載。10キー上の十字キー部分中央がセンサーになっており、ここに指先を当てることで心拍数を図れるというもの。心拍数は今や安いスマートウォッチにもついていますが、スマートウォッチを別途数日おきに充電するのも面倒です。普段使っているフィーチャーフォンで手軽に心拍数を計れるのは便利ではないでしょうか。価格は1949ルピー、日本円で約2900円です。

心拍数を計測できる「Pulse」は2900円

 Pulse 1は体温計を内蔵しています。このご時世なら体温をいつでも図りたいものでしょう。こちらも十字キーの中央がセンサーで、ここで体温を計るようです。なお、検温範囲など詳細スペックは不明。精度もそれなりで、あまり正確ではないかもしれません。とはいえ、日々体温を計っていればどの程度の数字が出るかを覚えているでしょうから、体温が上がった時は「相対的に」高熱を知ることができるでしょう。価格は2200ルピー、日本円で約3200円です。

「Pulse 1」は体温計内蔵で3200円

 これらのフィーチャーフォンは2G、GSM方式のみに対応します。取るに足らない機能とはいえ、フィーチャーフォンのボタン部分にセンサーを搭載できるのであれば、日本などで販売されているフィーチャーフォンに搭載することもできるでしょう。

 Clubuhouseが人気なことからわかるように、音声コミュニケーションはこれからも使われ続けていくでしょう。しかしフィーチャーフォンでは「音声通話」しかできず、新しいコミュニケーションツールの利用ができません。簡単に使え、なおかつ日常的に求められる付加機能を搭載したフィーチャーフォン出なくては、この先生き残ることは難しいかもしれませんね。

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