マウスコンピューターの小松 永門社長と法人営業本部の金子 覚本部長にインタビュー
ユーザーに寄り添って10年、ビジネス向けブランド「MousePro」の強みと今後をマウスコンピューター社長&本部長に聞く
マウスコンピューターのビジネス向けパソコンブランド「MousePro」が10周年を迎える。同社のブランドは、一般向けの「mouse」、ゲーム向けの「G-Tune」、クリエイター向けの「DAIV」があるが、よりビジネスユーザーに特化した製品およびサービスを展開しているのが、MouseProだ。ほかのブランドと同様、国産パソコンメーカーであり、国内生産、サポートも国内での対応という安心感に加え、法人ならではのリクエストにも柔軟に対応するというフットワークの軽さも、MouseProの強みとなっている。
今回、マウスコンピューターの小松 永門社長と、マウスコンピューター法人営業本部の金子 覚本部長にインタビューを実施することができたので、MouseProの10年の歩みや今後について聞いてみた。
10年間変わらず貫いてきたブランド戦略
ニーズの変化には柔軟に対応
ーーMouseProが10周年を迎えられるとのことですが、この10年間でブランド戦略に変化はありましたでしょうか。また、法人ユーザーからの需要に大きな変化はありましたか?
小松 永門社長(以下、小松社長):パソコンは、様々な用途で利用されますので、弊社ではお客様のそれぞれのニーズに合わせた形で、「mouse」「G-Tune」「DAIV」「MousePro」などのブランドを展開しています。その中で、MouseProは法人のお客様のご要求を満たすためのブランドとして発足し、その戦略は10年間変わってはいないです。
MouseProでいうと、品質、安定性の担保、ソフトウェアとのコンパチビリティといった、法人向けパソコンに求められる製品開発という部分も変わっていません。過去はWindowsXP、7など搭載OSに紐づくサービス・サポートが必要な場面もありましたが、現在はWindows10のみのため、求められるサービス・サポートは一定化しています。
ーー最近では、テレワークに移行する企業も増えてきたと思います。そういった企業からの需要の変化などはありますか?
金子 覚本部長(以下、金子本部長):もともと、Celeron+4GBなど価格重視のモデルのご要望が多かったですが、最近はオンライン会議やテレワークの導入により、一般事務用向けモデルの要件も再定義されている企業様が多くなってきている気がします。とくに、Core i5以上を求められる企業様が増えてきており、昨年の後半くらいからは、Core i7の需要も伸びてきています。
ーー確かに、テレワークが本格化して、求められるスペックは上がったと感じますね
小松社長:コロナ渦になって、間違いなく働き方は変わってきています。もともとパソコンとタブレットで使い分けていたお客様なども、パソコンに戻ってきたなという実感もあります。なので、今後もパソコンに対する需要は広がっていくだろうと考えています。
また、今ユーザー様が一番困るのは、パソコンが壊れて仕事ができなくなることです。そのため、パソコンの品質や信頼性へのニーズはさらに上がってきています。そういったニーズに向けて、しっかりとした品質のパソコンを、お客様に届けていきたいなと考えています。
ーーデスクトップとノートの比率は変わったりしていますか?
金子本部長:もともとはデスクトップのご要望が多かったですが、ここ1年くらいでデスクトップとモバイルの需要は逆転しました。Core i5搭載のスリムデスクトップパソコンなどは、最近だと15.6型ノートパソコン「MousePro NB5シリーズ」や14型ノートパソコン「MousePro NB4シリーズ」に流れていっているという実感があります。その反面、高性能なグラフィックスを搭載したモデルですと、まだまだデスクトップをお求めいただく企業様が多いです。
ーーやはり今後のテレワークも見据えてということでしょうか。
金子本部長:そうですね。コロナ渦が終息後は再び対面でコミュニケーションを取りたいと考えている営業の方などは14型を選んでいただいておりますが、やはり覚悟を決めてテレワークにシフトしようとされている企業様などは、15.6型をお求めになるケースが多いですね。
また、コロナ渦になってからは、「ウェブカメラが搭載されているか」というお問い合わせも増えました。もともとMouseProのノートパソコンはウェブカメラを内蔵しておりますので、安心して導入いただけます。
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