ソニー「α7C」と
シグマのIシリーズ三兄弟
つい先日、新しいカメラを買っちゃったのである。ソニーの「α7C」。以前、この連載で取り上げたときはメーカーからお借りしたボディーだったのだけど、今回からは自前。なぜこれを選んだのか、色々理由はあるのだけれども、まあとりあえず、購入したその足で撮ったのが冒頭写真。
レンズはシグマの「65mm F2 DG DN」。フルサイズセンサー用のレンズってどうしても太く重くなりがちなのだけど、このレンズはシュッとしてて、このボディーに似合うのだ。
横からケーブルが出ているのは、モバイルバッテリーに繋がってるから。昨今、購入時は付属バッテリーが空なのが普通なので、購入時はモバイルバッテリーとケーブルを持って行き、給電しながら、あるいはわずかな時間でも充電するのが基本なのだ。家に帰ってから箱から出せばいいんだけど、すぐに撮りたいじゃん。
そして、買ったばかりとはいえ、ある程度使ってはいたので勘所はわかってるカメラを手に、カメラが入っていた箱はリュックに突っ込んでぶらぶら散歩したのである。
そして、たまたま出会えた中からピックアップしたのはこの白猫。歩いてたら10mほど離れた場所で道端にしゃがんでる男女がいたのだ。そっと近づいて声をかけてみると、やはり猫だったのだ。綺麗な白猫だったので猫目線で正面から。背景が年季が入ったアパートの階段だったおかげで白猫がより際立ってくれた。
この65mm F2 DG DNでもう1枚。別の日に撮ったカット。立派なハチワレがこっちへ歩いてきた、と思って待ち構えてたら、例によってわたしを大きく避けてあっちへ行きたかっただけだったようで、リアルタイム猫瞳AFで追いながら撮影。
65mmって猫を撮るにはちょっと短いけど、これで撮れるってことはいい感じの距離感ってことだからいいのだ。次に装着したレンズはシグマの35mm判換算 F2 DG DN。外出猫を撮るにはちょっと短いけど、室内で撮るにはちょうど良い焦点距離だ。まずはうちの猫だけど、ちゃんと手前の目にピントが合ってて後ろがいい感じにボケてる。
おなじみの「保護猫シェルター QUEUE」でも1枚。ホットカーペットの上でペチャっと座ってた黒猫を地面すれすれから。目がめちゃ綺麗。
そして3本目のレンズは同じくシグマの「24mm F3.5 DG DN」。実は今回のテーマ、シグマのIシリーズ三兄弟揃い踏み、なのである。この24mmだけ発売がちょっと遅かったので、やっと揃えられたのだ。このレンズがなかなか面白い。24mmは広角過ぎて猫向きではない、むしろ風景や街のスナップ用……だと思っていたが、このレンズ、めちゃ寄れるのである。このくらい。
ほんとにこの距離でピントは合うのか? 合ったのである。
なんか超近距離広角って独特の面白さがあるでしょ。ある程度近寄れる猫だと広角猫撮りってのもいい。背景がいい感じにボケつつ広い範囲が写るのでその場所の雰囲気も捉えられるって感じ。こちらは伏せてる子猫。実は何かを狙っているらしい。
最後は屋外もので、神社境内の前にたたずむ黒猫。あえて広角で、猫がいる風景にしてみた。
まあズームレンズ1本持っていった方が話は早くて便利なのだけど、同じクオリティーなら単焦点レンズの方が圧倒的に小型軽量だし、F値が小さいのでよりボケをコントロールできるので、散歩の友にいいし、撮ってて楽しいのだ。
そういう小型軽量でハイクオリティーな趣味のお散歩カメラセットが欲しかったところに、シグマから手ごろな単焦点レンズが一気に出た、ってのがα7Cを選んだ1番の理由かもしれない。欠点は、レンズ交換してる間に猫がどっか行っちゃいがちなこと。素早く交換できるよう特訓せねば(しないけど)。
■Amazon.co.jpで購入
-
古地図とめぐる東京歴史探訪 (SB新書)荻窪 圭(著)SBクリエイティブ
-
デジタル一眼レフカメラが上手くなる本 基本とシーン別の撮り方60上原 ゼンジ、桃井 一至、荻窪 圭(著)翔泳社
-
古地図でめぐる 今昔 東京さんぽガイド荻窪 圭(著)玄光社
筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります