セガは2月8日、アクションパズルゲーム「ぷよぷよ」のソースコードを使ってプログラミングを学習できる教材「ぷよぷよプログラミング」を活用したワークショップ形式の教育カリキュラムを開発し、茨城県立常陸大宮高等学校に提供したと発表。本カリキュラムに沿った授業は2020年12月10日~1月19日にかけて、7回にわたって実施された。
ぷよぷよプログラミングは、アシアルが提供するプログラミング学習環境「Monaca Education」において、ぷよぷよのソースコードを書き写す作業(写経)を通して、プログラミング学習ができる教材。製品版と同じ画像素材を利用して、実際にぷよぷよのプレー画面を確認しながらコーディングが可能で、基礎コースから初級・中級・上級コースまでの難易度を用意する。
今回提供したカリキュラムは、同校情報技術科に在籍する3年生を対象とし、プログラミングへの理解を深めてもらうこと、将来のキャリアについて考えてもらうきっかけとなることを目的とし、ワークショップ形式で実施した。実際のぷよぷよのコードを記述・改編して生徒独自のぷよぷよを完成させることを目標として、初回の2時限ではプログラミングに関する導入の講義を、続く5時限にわたって作品制作や情報リテラシーに関する授業を実施し、最終回ではぷよぷよシリーズの総合プロデューサーである細山田水紀氏が生徒の作品を講評した。
また、12月10日の第1回では、ぷよぷよシリーズのジャパン・e スポーツ・プロライセンスを保有し、システムエンジニアの経歴を持つ“ぴぽにあ選手”の指導のもと、Monaca Education上で「ぷよ」の落下や左右移動、回転をさせるためのコーディングや、落下スピードなどのパラメーターを書き換えてゲームバランスを調整する作業を体験。ぴぽにあ選手へのeスポーツに関する質疑応答では、eスポーツ事業やそれに関わるさまざまな仕事やプロ選手の仕事について学んだという。
参加した生徒からは「英語もプログラミングも苦手でうまく作れるか心配でしたが、とてもわかりやすかったです」「機会があれば『ぷよぷよ』をプレイしてみたい。プログラムを知った上で遊ぶとまた違った楽しみ方ができるのではないかと思います」などの感想が寄せられたとのこと。
セガは今後も、プログラミング教育が必修化された小学校はもちろん、中学校、高等学校、大学でのプログラミング教育を支援する取り組みを進めていくとしている。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります