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オフィスを「社員の就業スペース」から「コラボレーションの場」へ

SAPジャパンとコンカー、本社を三井物産ビルに移転

2021年02月08日 15時00分更新

 SAPジャパンとコンカーは2月8日、リモートワークの浸透にともない、本社を三井物産ビル(東京都千代田区大手町1-2-1)に移転すると発表した。4月にSAPジャパン東京本社を、2022年8月にコンカー銀座オフィスを移転する。

 SAPジャパンとコンカーは、新型コロナウイルスの感染拡大をうけ、2020年2月から段階的にリモートワークに移行し、現在も社員の9割以上がリモートワークを実施しているという。

 両社によれば、コロナ禍の収束後の働き方を考えるにあたって、SAPジャパンの社員を対象に今後の働き方に関するアンケートを実施したところ、約5割の社員が「週1~3回程度の出社」、約4割の社員が「フルリモートワーク」を希望し、従来の就業スペースとしてのオフィスの在り方を根本から見直す必要があったという。くわえて、社員がオフィスに「同僚との共同作業」「顧客やパートナー企業とのミーティング」など、コラボレーション、コミュニケーションの創造の場としての役割を求めていることも判明したとのこと。

 両社は今回、そうした社員の意見を反映して、オフィスの軸を「社員の就業スペース」から「社員同士や顧客・パートナーとのコラボレーションの場」として、アフターコロナ時代の柔軟な働き方を実現するべく、オフィス移転を決定したとのこと。

 本移転により、SAPジャパン東京本社(10フロア)、コンカー銀座オフィス(1フロア)のふたつに分かれていたオフィスエリアを、三井物産ビルの11階と12階に統合。オフィス総床面積を55%削減しつつ、1フロアの面積を現在のSAPジャパン東京本社の2.4倍に広げることで、活発なコミュニケーションを促し、社内はもちろん社外とのコラボレーションの場に適した環境を構築するとしている。

 また、SAPジャパンが所有するデジタルイノベーション施設「SAP Experience Center」と、三菱地所と共同で運営するビジネスイノベーションスペース「Inspired.Lab」もフル活用して、顧客、パートナー企業とのエンゲージメントを強化するとのこと。そして、SAPジャパンとコンカーの本社を統合することで、ワンチームとしてのさらなる連携強化につなげるとしている。

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