コーエーテクモゲームスが販売、Team Ninjaが開発したダーク戦国アクションRPG「仁王」シリーズの続編、それが「仁王2」だ。かなり骨太な難易度が主な特徴で、何度もゲームオーバーを繰り返す"死にゲー"というジャンルに属する。また、戦国時代で立身出世を夢見る木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)と、妖怪を狩り続ける謎の女性「無明」、そして妖怪の力を持つ謎の侍(プレイヤー)らが織りなす壮大なドラマも見どころだ。
2020年に発売された本作の本編に加えて、有料DLC3本をセットにした「仁王2 Complete Edition」が、2021年2月4日より発売開始となる。PlayStation 4だけでなく、PC(Steam)、PlayStation 5用に最適化した「仁王2 Remastered Complete Edition」も同時発売。
今回、2月5日に発売予定のPC(Steam)版を一足先に試遊することができた。そこで本記事では、仁王2 Complete Editionの魅力などを紹介したい。
戦国×死にゲー第2弾!
"落命"の先にある最高の達成感
先述したとおり、本作は死にゲーである。武士や妖怪などの敵は攻撃力が高く、油断すると瞬殺されることも十分ありうる。「落命」、つまりゲームオーバーだ。落命してセーブポイントからやり直しだけで済むなら万々歳なのだが、本作の場合は、落命したらセーブポイントからやり直しに加えて、経験値に該当する「アムリタ」を喪失してしまう。落命したところに落ちている守護霊を回収すれば、喪失した分のアムリタを回収できる。
ちなみに、この「アムリタ」は一定値消費することで、レベルアップならびにステータス強化ができる。だが、せっかく稼いだ「アムリタ」が落命によって全部溶けてしまったら……。コツコツ溜めた経験値が一瞬で消えると考えるだけでゾッとしてしまう。ギャンブルに興じるようなスリルがあるのだ。
加えて、落命した場所で「アムリタ」を回収できずに再び落命したら、その「アムリタ」が"完全"に喪失してしまう。自らのミスで努力が水泡に帰すあたりが、現代の死にゲーを象徴する仕様といえる。つまり、大切なものを喪うというリスクを背負いながら強敵に挑む必要があるというわけだ。落命を繰り返し、やっとの思いで強敵やボスを倒して報酬を獲得する。それが、死にゲーである仁王シリーズの醍醐味といえるだろう。
"妖怪化"で形勢逆転を狙え!
仁王シリーズは決して生易しいゲームではないが、かといって鬼畜なゲームというわけでもない。前作ではさまざまな「守護霊」を主人公自身に憑依させることで「九十九武器」を発動でき、ゲージが減るまで驚異的な強攻撃を繰り出せた。
仁王2でもそのシステムは継承されているが、本作の主人公は「妖怪」の力を宿しており、ゲージを溜めると妖怪に変身できる。この「妖怪化」はゲージが減少するまでの間無敵状態になる新要素で、九十九武器に近い。状況に応じて攻撃タイプの異なる妖怪に変更することも可能だ。さらに必殺技も発動できるので、ボスにとどめを刺すときに使おう。
それだけでなく、妖怪の「魂代」を装備することで、妖怪の技が使える「妖怪技」や、一時的に妖怪に変身してカウンターなどを繰り出せる「特技」を発動可能。このように、妖怪の力が逆転のヒントを握っているといってもいいだろう。
仁王2をプレイしてみて、前作以上に救済策が増えたように感じる。前作は守護霊の恩恵に加えて、「忍術」や「陰陽術」など戦闘をサポートするスキルもあり、それらを有効的に活用すれば勝機を見出せた。仁王2では、それらだけでなく妖怪の力を使った新要素により、攻略の幅が前作以上に広がった。それでもゲーム自体の難易度が緩くなったわけではなく、仁王シリーズならではの難しさは健在であった。
敵を倒して強力な装備を手に入れよう
仁王シリーズのもう1つの特徴は、「ハック&スラッシュ」(以下、ハクスラ)の要素だ。ハクスラは大まかに説明すると、敵をどんどん倒して強力なアイテムをゲットするプレイスタイルのことである。本作には刀や槍、手斧、鎖鎌など多彩な武器や防具が登場し、敵を倒したりミッションを達成するとこれらがランダムで輩出される。見た目は一緒でも能力値や固有スキルが異なるものもあり、敵を倒して強力な武器・防具を収集するのも一興といえるだろう。
また、特定の武器と、兜、籠手、胴、膝甲、脛当の防具を一式そろえると、戦闘が有利になる恩恵が得られることも。武器・防具一式をそろえるためにミッションを周回するのもアリだ。
もちろん「鍛冶屋」で武器・防具を鍛錬したり生成することも可能だ。武器・防具を強化すればするほど戦いが有利になるため、強化に必要な素材と銭を多く確保したら武器・防具の強化および生成に費やすといいだろう。このように、本作には敵を倒して装備をゲットする、素材を集めてより強力な装備を生成するといった、ハクスラ的な面白さを有しているのだ。
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