フィックスターズは2月1日、量子アニーリング/イジングマシンを実行できるクラウド基盤「Fixstars Amplify」の提供を開始した。
量子アニーリングは組合せ最適化問題を効率的に解ける手法と期待されおり、組合せ最適化問題専用のイジングマシンがいくつも登場しているが、マシンを使いこなすための技術的なハードルが高いこと、個別のマシンやその進化に合わせてプログラムコードを修正する作業コストが、応用するための課題となっていた。
Amplifyはイジングマシンを使うソフトウェア開発の課題を解消するクラウドサービス。イジングマシンの利用に必要な前処理や後処理といった専門性の高い工程を自動化し、同じプログラムコードを使いながらどのイジングマシンを使うか選べるようできるという。新しいイジングマシンの登場や進化にもクラウドが機能を拡張して補うことで、ユーザーが開発したプログラムコードや知見を有効活用し続けられるサービスとして運営するとしている。
Amplifyを使うためのSDKは、無償で布。SDKを用いてアプリケーションを開発すると、Amplifyによって様々なマシンで組合せ最適化問題を解くことが可能となる(サービス開始時点ではフィックスターズが提供するマシン以外での利用には別途個別の契約が必要)。
研究・開発などの用途では無償で提供。イジングマシンにはAmplify AEが標準で利用できる。商用で運用しているシステムでAmplifyを利用する場合は1システム当たり11万円/月から提供、専用のAmplify AEサーバーを利用する場合はサーバー1台あたり110万円/月(詳細は料金ページを確認のこと)。
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