2021年1月12日、Intelの子会社MobileyeはCES 2021の記者説明会にて、自動運転車(AV=Autonomous Vehicle)で同社の技術を利用できる新しいLiDAR SoC(system-on-chip)を2025年から生産開始することを発表した。また、同社は既存の技術を使用する自動車が毎日800万km以上のマッピングデータをクラウドに収集し、現在までに世界で10億km近くのデータが完成していることも明らかにした。
説明会はインテルコーポレーション 上級副社長 兼 モービルアイ 社長 兼 CEO(最高経営責任者)アムノン・シャシュア氏が、Autonocastの著者でコラムニストのエドワード・ニデルメイエール氏と対話する形式で行なわれ、自動運転の実現にまつわる率直な意見が交わされた。シャシュア氏は完全な自動運転の実現には、人間のドライバーよりも桁違いに能力の高いセンシングソリューションが必要だと主張し、同社のLiDAR SoCとクラウドソーシングマッピングテクノロジーの重要性を説いた。
新しいLiDAR SoCはフォトニック集積回路(Photonic Integrated Circuit=PIC)と呼ばれるもので、ニューメキシコにあるIntel独自のシリコンフォトニクス製造ファブで生産される予定だ。
なお、クラウドソーシングマッピングテクノロジーに使用する自動地図作成プロセスは、すでに同社の先進運転支援技術(ADAS)を利用している約100万台の車両で使用されているという。
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