ケースはスリムになったが外しにくい
ではもう1つの特徴となる「LGデュアルスクリーン」はどうだろうか。冒頭で触れた通り、LG VELVETはLG V60 ThinQと同様、専用ケースを装着することでディスプレーを1つ増やせることが大きな特徴となっているが、ケース単体での販売はされないので、LGデュアルスクリーンを利用するにはあらかじめケース付きのモデルを購入する必要がある。
そして特筆すべきはケース装着時のサイズだ。閉じた状態で約85×174×14.4㎜、約309gとなっており、LG V60 ThinQのサイズが開いた状態で166.3×177×15.0mm、約353gであることを考えるとかなりスリム化が図られている。それゆえケースに装着した状態でも持ち歩きやすくなったといえる。
もちろん機能面では従来のLGデュアルスクリーンを踏襲しており、ケースは360度開くのでフレキシブルな使い方が可能。またプリインストールの「Whale」を使えば2画面を有効活用したウェブブラウジングが可能だし、「LGゲームパッド」を使えば一方の画面をゲームコントローラーとして活用できる。アプリによっては「ワイドモード」で2画面を1画面として使えるという点も共通している。
ただ一方で、LG V60 ThinQと比べ不便になったと感じるのがケースを外す時だ。LG V60 ThinQのケースは背面のカメラ部分が大きく切り抜かれていたことから、そこから本体を押すことで簡単に外すことができた。だがLG VELVETのケース背面はカメラ部分だけをぴったり切り抜いた構造であるため、そこから本体を押してもケースを外すのは困難だ。
ケースを外すには、180度開いた状態でケースの本体左上部を押さえながら背面を押し込んで本体左上を外した後、ケースの右上部を押さえて右上部を外し、さらに本体を引き抜く……といった手順が必要で、慣れるまでは左上を外すのにかなり手間取ってしまう。それゆえ頻繁に付け外しするという使い方よりも、常時装着して使う方が現実的といえるかもしれない。
【まとめ】ケースは常時装着か使わないかを選んだ方がよい
LG V60 ThinQはケース装着時の2画面ディスプレーが非常に特徴的だった一方、スマートフォン単体での魅力に乏しいのが課題だった。それだけに、LG VELVETはケースを装着していない状態でもスマートフォンとしての魅力が感じられるようになったのは大きな進化ポイントといえる。性能はハイエンドではなくなっているとはいえ、ターゲット層やその使い方を考えれば十分だろう。
ただ一方で、ケースの付け外しがかなりしづらくなってしまった点は、LGデュアルスクリーンのコンセプトを考えると残念な部分でもある。ケースがスリムになったことに加え、今回はケース非同梱モデルも販売されることを考えると、購入前に常時ケースを装着した状態で使うか、単体で使うかを選んでおいた方がいいかもしれない。
ドコモ「LG VELVET L-52A」の主なスペック | |
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メーカー | LG Electronics |
ディスプレー | 6.8型有機EL(20.5:9) |
画面解像度 | 1440×3080ドット |
サイズ | 約74×167×7.9mm (約88×174×14.4mm) |
重量 | 約180g(約309g) |
CPU | Snapdragon 765G 2.4GHz+1.8GHz (オクタコア) |
内蔵メモリー | 6GB |
内蔵ストレージ | 128GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大1TB) |
OS | Android 10 |
5G最大通信速度 | 下り2.1Gbps/上り218Mbps |
5G対応周波数 | サブ6 |
カメラ | アウト:約4800万画素(標準、F値1.8) +約800万画素(超広角、F値2.2) +約500万画素(深度、F値2.4) /イン:約1600万画素 |
バッテリー容量 | 4300mAh |
電池持ち時間 | 5G:約115時間/4G:約125時間 |
FeliCa/NFC | ○ |
ワンセグ/フルセグ | ×/× |
防水/防塵 | ○/○ |
生体認証 | ○(指紋) |
USB端子 | Type-C |
Qi | ○ |
カラバリ | オーロラグレー、オーロラホワイト |
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