1201MbpsでもWi-Fi6のメリットあり!
最大通信速度の数値だけで選ぶと、「RT-AX56U」の“1202Mbps”は、3000円程度と格安なWi-Fi 5ルーター“867Mbps”と大きく変わらないように見える。そのため、ついつい導入コスト格安なWi-Fi 5ルーターに手を出してしまうが、この335Mbpsの差は意外と大きく、Wi-Fi 6ルーターを選ぶメリットはしっかりとある。
イチオシの「RT-AX56U」と、4000円前後で購入できる同社のWi-Fi 5ルーター「RT-AC59U」に、867Mbpsでリンクした場合のパフォーマンスを比べてみた。
テストには、最大2402Mbpsの通信速度に対応する自作PCを用意。インターネット回線は下り最大2Gbps(屋外回線)の「NURO 光 G2 V」を使用し、NURO専用ルーターに、ASUSルーターをアクセスポイントモードで接続した。
テスト環境 | |
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CPU | AMD「Ryzen 9 5900X」 (12コア/24スレッド、3.7〜4.8GHz) |
CPUクーラー | NZXT「KRAKEN Z63(RL-KRZ63-01)」 (簡易水冷、280mmラジエーター) |
マザーボード | MSI「MEG X570 UNIFY」 (AMD X570、ATX) |
メモリ | G.Skill「F4-3600C16D-32GTZNC」 (DDR4-3600 16GB×2) |
ビデオカード | ZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Twin Edge」 (GeForce RTX 3070、GDDR6 8GB) |
SSD | Western Digital「WD_Black SN850 NVMe 2TB(WDS200T1X0E-00AFY0)」(PCIe4.0 NVMe 2TB) |
電源ユニット | Seasonic「FOCUS-PX-750」 (80PLUS PLATINUM、750W) |
OS | Microsoft「Windows 10 Home」(64bit版) |
通信速度約1.4倍アップの効果は大!
まずは、1201Mbpsと867Mbpsでリンクした際のインターネット回線速度を計測してみた。計測にはウェブブラウザーから回線速度を計測する「Speedtest.net」を実行すると、アップロード速度は同じ600Mbps台だったが、ダウンロード速度は「RT-AX56U」経由のリンク時のほうが、100Mbps程度高速になった。
回線速度は多少上下するが、ダウンロード速度は複数回実行しても、ほぼ同じ程度の差が出ていた。
続いては、ネットワークHDDから約5.75GBの動画ファイルをコピーしてみると、「RT-AX56U」のデータ通信速度は有線のギガビットLANに迫る110MB/secに達することもあった。867Mbpsリンク時は、おおむね70MB/sec台後半だったが、1201Mbpsリンク時は80MB/sec~110MB/sec台で推移。コピーに要した時間も867Mbpsが78.25秒のところ、約22秒も短い56.16秒で完了と、通信速度差と同じ約1.4倍の差が出ている。
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