トヨクモは12月23日、同社が企業向けに提供する安否確認システム「安否確認サービス2」の契約ユーザー数が100万ユーザーを突破したと発表した。12月21日に超えたという。
同社は、2010年8月に「サイボウズスタートアップス」として設立(2019年にトヨクモに社名変更)。安否確認システムはそのサービスの特性上、災害の直後一気にアクセスが激増するため、それに応じたインフラを整えるなど、専門性の高いシステムの構築が必要となる。
同社設立しておよそ半年後の2011年3月11日に東日本大震災が発生した際、企業向けのグループウェアを開発するサイボウズに「電話がまったく繋がらなかった」「他社の安否確認システムを利用しているが動かなかった」との理由から、グループウェアに安否確認機能を付加してほしいとの要望が多くあったという。
同社では未曾有の大災害でも稼働し、老若男女問わず誰でもかんたんに利用できる安否確認システムの開発を行ない、サーバーにかかる負荷に応じて自動的にサーバー拡張が行なえるクラウドサーバーを採用。契約ユーザー数が100万ユーザーを突破した現在でも、安定してシステムを稼働させることが可能となったとしている。
地震や大雨などの自然災害に限らず、現在のコロナ禍においては安否確認サービス2を活用し、感染拡大対策や企業の方針の周知、検温登録などを行なった企業が急増しており、月間の利用ユーザーがおよそ4倍となる月もあったという。
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