週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

ソフトバンク「本当にわかりやすい料金を」3ブランドで他社対抗

2020年12月22日 17時45分更新

 今日22日、ソフトバンクは「新しい料金サービスに関する発表会」を開催。メインブランドであるソフトバンクとY!mobileだけでなく、新たにオンライン専用のブランド「SoftBank on LINE」を立ち上げ、3つのブランド展開となり、それぞれ新たな料金プランが発表された。

オンライン専用のブランドを3月にスタートさせるソフトバンク

3つのブランドで他社と対抗

ahamo対抗のSoftBank on LINE

 今回新たに発表された「SoftBank on LINE」は、実店舗での契約はできないオンライン専用のブランドで、提供開始は2021年3月を予定している。料金プランは高速データ通信量が20GBで、5分以内の国内通話が何度でも無料となっており、価格は2980円。5Gにも対応していることも含めて、先に発表されたドコモの「ahamo」とほぼ同じ内容だ。

オンライン専用のブランドは「SoftBank on LINE」

MVNOではなくMNOとして提供される

 20GBのデータ容量を超過した場合は最大1Mbpsに速度制限される。データ容量を1GB/500円でデータ容量の追加も可能。オリジナルのサービスとしては、LINEでの通信量はカウントされず使い放題となっていること。対象となるLINEの機能はLINEトークやLINE通話を予定している。またeSIMの対応も予定しており、物理SIMを発行する必要がないため、オンラインで申し込んですぐにサービス開始といった素早い対応に期待できる。

月2980円でeSIMにも対応

 通信品質に関しては、ソフトバンクの子会社として運営されているLINEモバイルと違い、こちらはMNOでのサービスなので、メインブランドのソフトバンクと同等。ちなみにLINEモバイルは3月いっぱいで新規受付を停止し、以降は既存ユーザーへのサービスのみとなる。

ネットワーク品質はMNOのソフトバンク回線と同一を強調

 キャリアメールや海外ローミングといったサービス、ほかのブランドからプラン変更する場合のSIMの変更など細かなポイントについては現在検討中とのことで、今後詳細が明らかにされる。

Y!mobileも5Gに対応し新プラン導入

 Y!mobileは12月より新プラン「シンプル20」の提供開始を予定していたが、こちらは中止となり、改めて料金プランを一新。データ容量の違いなどで「シンプルS/M/L」の3つから選べるプランとなった。

「シンプル20」を提供前に「シンプルS/M/L」へと改訂

 「シンプルS」は高速データ通信量が3GBで超過時の速度は最大300kbpsとなっており、月額料金は1980円。「シンプルM」は高速データ通信量が10GBで超過時の速度は最大1Mbpsとなっており、月額料金は2980円。「シンプルL」は高速データ通信量が20GBで超過時の速度はシンプルMと同じ最大1Mbpsとなっており、月額料金は3780円という内容になっている。

 「シンプルS/M/L」には割引も用意されており、おうち割 光セット(A)または家族割引サービスが利用可能。どちらか一方のみだが毎月500円の割引が受けられる。

最大500円の割引サービスも用意された

 通話料金はいずれのプランも20円/30秒だが、オプションとして10分以内の国内通話が無料になる「だれとでも定額」(月額700円)、10 分を超える国内通話も無料になる「スーパーだれとでも定額(S)」(月額1700 円)が適用可能。

 またこのY!mobileでも5Gに対応となり、今回の新プランは4G/5Gともに同じ料金となっている。提供開始は2021年2月を予定している。

ソフトバンクは無制限プランでドコモより70円安い

 メインブランドのソフトバンクは、大容量プランとして新たに「メリハリ無制限」を3月から提供する。契約回線によって料金の違いはなく、4G・5Gどちらも料金は6580円で高速データ通信の容量は無制限。先にドコモが発表した無制限プラン「5Gギガホ プレミア」よりも70円安い価格設定だが、テザリングおよびデータシェアでの利用時は最大30GBまでの制限がある。ちなみに「メリハリ無制限」ではテザリングオプションは無料となったため、テザリング時に追加費用はかからない。

メリハリプランが無制限になってリニューアル

4Gも5Gも同じ料金となっている

 割引は「おうち割 光セット(-1000円)」と「新みんな家族割(2人/-600円、3人以上/-1100円)」が利用可能。また従来のメリハリプラン同様に、データ通信の利用量が3GB以下の場合は自動で1500円の割引も適用される。そのため割引適用後の料金は3GB以上のデータ通信利用量なら4480円、3GB以下なら2980円となる。

無制限で使っても、割引によって最大4480円まで安くできる

 発表会に登壇したソフトバンク 代表取締役 副社長執行役員 兼 COO 榛葉 淳氏は、「今までまずお試しで、よかれと思って6ヵ月間は少し安くといった(考えで)プログラムを提供していた。今回はそういった期間の割引をなくして、ひとつの定価に埋め込み、割引は固定回線や家族などにして、本当にわかりやすいプログラムに設定した」と話した。

プレゼンを行なったソフトバンク 代表取締役 副社長執行役員 兼 COO 榛葉 淳氏

それぞれのブランドの移行には料金はかからない

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります