2020年6月にPlayStation 4(PS4)版がリリースされた「レムナント:フロム・ジ・アッシュ」は、高難度の“ソウルライク”系タイトルでありながら現代的な銃器をメイン武装とし、ソロプレイはもちろん最大3人のプレイヤーでの協力プレイも可能なのが特徴。キャラクターや武器の強化を楽しみつつ、困難なボスやダンジョンを攻略していくのがゲームの醍醐味だ。
元々やりこみ派のユーザーと相性のいいタイトルだが、さらに本作を楽しむための要素として、本編終了後の新しいストーリーを含む追加DLC第2弾「被検体2923」が11月5日にリリースされている。PS4版では、PlayStation Storeから1980円で購入可能だ。本編終了後に残された謎や、登場キャラクターのその後の姿も描かれることから、クリア済みのユーザーにとっても気になるコンテンツだろう。
この記事では、DLC第2弾の追加要素やプレイインプレッションをお届けする。
物語のさらなる根源に迫る追加ストーリー
「被検体2923」の追加ストーリーは、DLCを購入後、本編からキャンペーンモードを切り替える(リロール)ことでプレイ可能になる。プレイにあたっての条件は特にないため、本編未クリア状態でも追加ストーリ―を遊ぶことはできるものの、本作はストーリー中の用語や設定、展開がかなり複雑であることから、なるべくクリア後にプレイすることを推奨したい。
「被検体2923」の舞台となっているのは、本編のラストから約1年後の世界。本編では異世界から来た侵略者「ルート」の根絶を目的として冒険を続けていた主人公だったが、本編クリア後もルートの脅威は続いており、依然として人類は苦しい戦いを強いられている。主人公とその仲間たちは時間をかけてルート根絶の手がかりを求め、人類の拠点「Ward」のはじまりの地である「Ward Prime」の探索を開始していた。キャンペーンのストーリーは、ちょうど主人公たちが「Ward Prime」に至る道にたどり着くところから開始される。
導入で訪れることになる「Ward Prime」は、本編でも重要なキーワードになっていた「ドリーマー」のもっとも古い研究が行なわれていた施設だ。主人公は探索の中で、どのようにしてドリーマーが生み出されたのか、ルートとはどのような存在なのかといった謎に迫るとともに、世界が荒廃するきっかけとなった事件の核心に触れていく。ここで描かれる物語は、断片的にしか語られなかった本編の設定を直接的に補完する内容になっており、すでにプレイ済みのユーザーにとっては興味をそそられる内容に違いない。
探索では新たなマップを巡ることになるが、本編に引き続き旅の拠点となる「Ward 13」に多少の変化があるのも地味ながら注目すべきポイントだ。武器強化やアイテム購入といった基本となる機能面は変わらないものの、本編後半に少しだけ登場したキャラクター「ファウンダー・フォード」が常駐している点などは、本編をクリアしたユーザーであれば「おっ」と思うことだろう。本編のプレイボリューム自体は申し分ないが、筆者個人的には本編をクリアした際の展開にやや唐突さを感じ、消化不良感も覚えていたので、こういったDLCでの補完は割と満足度の高いものだと感じた。
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